1983年、ボードゲームブームの初頭に発売された「スコットランドヤード」。
名前を聞いたことがある方は多いと思いますが、あなたはプレイしたことがありますか?
スコットランドヤードは、紛れもなくプレイするに値する名作です。
この記事では、そんな「スコットランドヤード」のルールや遊び方、魅力をご紹介します。
プレイしたことがない方は、この記事を読んで、遊んでみてください。
是非、自分の目で、歴史的名作と言われるゲームの完成度を体感してみましょう。
スコットランドヤードとはどんなゲーム!?
簡単にポイントを紹介
怪盗であるMr.X(1人)と警察チーム(残り全員)に分かれ、逃げ回るMr.Xを警察チームが捕まえるゲームです。
「スコットランドヤード」とは、イギリスの首都ロンドンを管轄する警察組織の俗称であり、
ロンドンを舞台に、Mr.X v.s. 警察チームの追い掛けっこが繰り広げられます。
スコットランドヤードが発売されたのは、1983年。まさにボードゲームブームの幕開けの頃です。
1人対多数という構図、視線を隠すバイザー、ダブルムーブチケット・ブラックチケットと言った特別アイテムなど、これまでのボードゲームになかった革新的なアイデアが詰まっており、現代ボードゲームの歴史の始まりとも言えます。
斬新なゲームでありながら、子どもでも楽しめる、わかりやすいルールに仕上がっているのが特徴です。
基本情報
原題:Scotland Yard | 作者:Ravensburger Team | 発売年:1983年 |
人数:3~6人 | fa-clock-o時間:45分 | fa-user-plus年齢:10歳~ |
ゲームのジャンル | 推理、強力型、ブラフ、心理戦 | |
運要素 |
|
低い。推理力、ブラフ力勝負。 |
ルールの難易度 |
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簡単 |
受賞歴
・1983年 ドイツ年間ゲーム大賞 大賞受賞
拡張・シリーズ
・スコットランドヤード:東京
・スコットランドヤード カードゲーム
・スコットランドヤード・ジュニア
スコットランドヤードのルール・遊び方
目的と勝利条件
Mr.X(1人)と警察チーム(残り全員)に分かれて遊びます。
警察は、Mr.Xを捕まえること、Mr.Xは警察に捕まらないように逃げることを目的とします。
24ターンの間に、Mr.Xは、警察から逃げ切れば勝利、警察側は、Mr.Xを捕まえれば勝利となります。
ルール
全プレイヤーは、タクシー、バス、地下鉄を使って移動します。
ボード上の各マスには、使える移動手段が色で記されています。
また、移動の際は、各移動手段に応じたチケットを使用します。
警察側の移動
警察側は、全員でチケットを共有します。チケットがなくなるとその移動手段は使えなくなります。
初めに配られるチケットの枚数は、下記のとおりです。
- 地下鉄チケット:4枚
- バスチケット:8枚
- タクシーチケット:11枚
Mr.Xの移動
一方、Mr.Xは、好きなだけチケットを使うことができます。
さらに、ダブルムーブチケット・ブラックチケットという強力な特別なチケットももらえます。
Mr.Xは人数的に不利なので、警察を撒くような手段をもらえるというわけです。
また、Mr.Xは、プレイ中、バイザー(帽子)を用いて視線を隠しましょう。
視線がバレると、普通に居場所が特定されかねないので、要注意です。
ゲームの流れ
ゲームは下記のように、ターンを繰り返して行われます。
- Mr.Xが移動する
- 警察が移動する
- 特定のラウンドで、Mr.Xの位置がわかる
※これを22~24ラウンド分繰り返す。(警察側のチケットがなくなったら終了)
1. Mr.Xの移動
Mr.Xは、どの移動手段を使用してもOKです。
Mr.Xは、毎ターン移動するごとに、ボードに記録を残していきます。
通ったルートの番号を紙に記載し、その上に、移動手段のパネルをはめ込みます。
このボードは、警察側への公開情報となります。
2. 警察の移動
Mr.Xの視線や挙動、移動手段を手がかりにして行き先を推理します。話し合ってOKです。
推理したら各プレイヤーごとに移動手段を選択し、移動します。
3. Mr.Xの位置が判明
3、8、13、18、24ターン目(ボード上の丸がついているターン)では、移動終了時にMr.Xの位置が公開されます。
Mr.Xは、そのターンでの居場所に透明なコマを置きます。
4. ゲームの決着
Mr.Xは、警察が自分がいるマスに止まった場合は、正直に言わなければなりません。
24ターンの間、逃げ切れればMr.Xの勝ち、途中で捕まれば警察側の勝ちとなります。
スコットランドヤードの魅力、おすすめポイント
Mr.Xのハラハラ感
スコットランドヤードの一番の魅力はやはり、Mr.Xになったときの緊張感です。
周りが全員敵なので孤独を感じますが、その分、警察を欺いたときの喜びはひとしおです。
また、Mr.Xには、ダブルムーブチケットとブラックチケットという特権が与えられています。
これらを使いこなせるかどうかはMr.Xの手腕にかかっています。
是非一回は、Mr.X側をプレイしてみましょう!
警察側のチームワーク
警察側は、人数が多く、相談できるのがポイントです。
仲間がいて相談できるというのは、頼もしいものです。
初心者や初めてプレイする方でも、一回警察側を経験すれば、すぐにゲームのルールを理解できるでしょう。
歴史的名作「スコットランドヤード」で遊んでみよう!
今回は、現代ボードゲームの歴史のスタート地点とも言える「スコットランドヤード」のルールや魅力をお伝えしました。
歴史的名作と言われているだけあって、誰もが楽しめる素晴らしい作品です。
是非プレイしてみて、当時のゲームの完成度を体感してもらえればと思います。
もっと知りたい!
1980年代から始まったドイツゲームブーム。現在も続くブームを牽引してきた歴史上重要なタイトルを紹介しています。
スコットランドヤード以外にもプレイ必須の名作が目白押しですよ!