ドイツゲーム賞(Deutscher Spielepreis)は、毎年ボードゲームファンの投票によって選ばれるボードゲームのアワード(賞)です。
2019年は、以下のゲームが選ばれました。
1位:ウイングスパン(FLÜGELSCHLAG/WINGSPAN)
2位:ティーフェンタールの酒場(Die Tavernen im tiefen Thal)
3位:テオティワカン:シティオブゴッズ(Teotihuacan: Die Stadt der Götter)
4位:スピリット・アイランド(Sprit Island)
5位:西フランク王国の建築家(Architekten des Westfrankenreichs)
6位:ディテクティブ(Detective)
7位:アンダーウォーター・シティーズ(Underwater Cities)
8位:ニュートン(Newton)
9位:ジャストワン(Just One)
10位:グルームヘイヴン(Gloomhaven)
合わせて読みたい!
2019年のドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)をまとめました。大賞、エキスパート賞、キッズ賞の各部門のノミネート作品と、惜しくもノミネートを逃したものの推薦リスト入りしたゲームも合わせて紹介します。
そもそもドイツゲーム賞とは!?
ドイツゲーム賞(Deutscher Spielepreis)は、1990年から始まったゲームファンの投票によって選定される賞です。
ドイツゲーム大賞と呼ばれることもありますが、委員会によって選ばれるドイツ年間ゲーム大賞とは異なる賞なので、注意が必要です。
毎年5月頃から投票が始まり、9月頃に発表されます。16歳以上の社会人であれば誰でもどの国からでも投票できるので、もちろん日本からも投票可能ですよ。
1位だけでなく、2位~10位までも発表されるので、どんなゲームがゲームファンから評価が高かったのかがよくわかります。
では、2019年の1位から10位までのゲームを見てみましょう!
ドイツゲーム賞(Deutscher Spielepreis)
1位:ウイングスパン(FLÜGELSCHLAG/WINGSPAN)
ウイングスパン(FLÜGELSCHLAG/WINGSPAN)は、野鳥愛好家となり、自分のエリアに鳥を呼び寄せて点数を競うゲームです。
2019年のドイツ年間ゲーム大賞 エキスパート賞も受賞し、2019年に最も話題となった作品と言っても良いでしょう。
このゲームでは、エサの獲得、産卵、鳥の獲得といったアクションを行い、170種類にものぼる野鳥たちを増やしていきます。
鳥たちは特殊効果を持っており、どの鳥を狙うかが悩みどころです。
1度や2度じゃもったいない、何度も遊びたくなるゲームです。
原題:FLÜGELSCHLAG | 作者:Elizabeth Hargrave | 発売年:2019年 |
人数:2~5人 | fa-clock-o時間:45~75分 | fa-user-plus年齢:10歳~ |
New!
ウイングスパン拡張:欧州の翼(通称ヨーロッパ拡張)の日本語版が発表されました。6月25日発売です。
2位:ティーフェンタールの酒場(Die Tavernen im tiefen Thal)
ティーフェンタールの酒場(Die Tavernen im tiefen Thal)は、酒場のマスターとなり、自らの酒場を発展させるデッキ構築ゲームです。
酒場のお客さんからもらったお金を元手に、酒場を拡張して、よりお金をたくさん使ってくれる常連客を増やすことを目指します。
各プレイヤーは、より多くのお客さんが入れるように、テーブルを増やしたり、ビールの貯蔵庫を拡大したり、ウエイトレスを雇ったり、洗い場を改良したりして、酒場を拡大していきます。
ティーフェンタールの酒場の面白いところは、ダイスの目をドラフト形式で取り合い、行うアクションを決めるところです。
デザイナーは、2018年にザ・マインドやクアックサルバーで一気に有名になったヴォルフガング・ウォルーシュ氏。
fa-arrow-circle-right関連記事天才ゲームデザイナー「ヴォルフガング・ウォルーシュ」の代表作
原題:Die Tavernen im Tiefen Thal | 作者:Wolfgang Warsch | 発売年:2019年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:60分 | fa-user-plus年齢:10歳~ |
3位:テオティワカン:シティオブゴッズ(Teotihuacan: Die Stadt der Götter)
テオティワカン:シティオブゴッズ(Teotihuacan: Die Stadt der Götter) は、労働者を率いてピラミッドの建設を行うワーカープレイスメント系のボードゲームです。
このゲームでは、ダイスがワーカーとなります。
ダイスの個数やダイスの出目が、資源の獲得やピラミッドの建設にとって重要となります。
本作は、「ツォルキン:マヤ神聖歴」の続編であり、前作をデザインしたダニエレ・タシーニ(Daniele Tascini)氏が手掛けています。
ツォルキンと同じように、ゲームの世界観にどっぷり浸かれる情報量たっぷりのボードで、重ゲー好きにはたまりませんね。
原題:Teotihuacan: City of gods | 作者:Daniele Tascini, David Turczi | 発売年:2018年 |
人数:1~4人 | fa-clock-o時間:90~120分 | fa-user-plus年齢:14歳~ |
4位:スピリット・アイランド(Sprit Island)
スピリット・アイランド(Sprit Island)は島に住む妖精となり、自分たちの島を侵略者から守る協力型のゲームです。
はじめは、島は正常な状態ですが、入植者によって、徐々に汚染され、一定以上荒廃してしまうとゲームオーバーとなります。
そうならないように、各プレイヤーが協力して、入植者に対抗しましょう。
プレイヤーが島の開拓を進めていく「カタンの開拓者」とは、全く逆の視点となっており、新鮮味のあるゲームです。
ちなみにソロプレイも可能ですよ。
原題:Spirit Island | 作者:R. Eric Reuss | 発売年:2017年 |
人数:1~4人 | fa-clock-o時間:90~120分 | fa-user-plus年齢:13歳~ |
5位:西フランク王国の建築家(Architekten des Westfrankenreichs)
ドイツ年間ゲーム大賞 エキスパート賞の推奨リスト入りも果たした完成度の高いゲームです。
原題:Architects of the West Kingdom | 作者:Shem Phillips, S. J. Macdonald | 発売年:2018年 |
人数:2~5人 | fa-clock-o時間:60~80分 | fa-user-plus年齢:12歳~ |
6位:ディテクティブ(Detective)
ディテクティブ(Detective)は、推理系のボードゲーム。ディテクティブは探偵のことです。
ゲームを通して、まるで推理小説のように重厚なストーリーを体験することができます。
残念ながら、2020年3月現在日本語版は出版されていませんが、今後の日本語版が期待される作品です。
原題:Detective | 作者:Przemysław Rymer, Ignacy Trzewiczek, Jakub Łapot | 発売年:2018年 |
人数:1~5人 | fa-clock-o時間:120~180分 | fa-user-plus年齢:16歳~ |
7位:アンダーウォーター・シティーズ(Underwater Cities)
アンダーウォーター・シティーズ(Underwater Cities)は、人口過剰になった地球を救うべく、海中に都市を開拓するワーカープレイスメント系ゲームです。
ワーカー(このゲームではカード)を配置することで、資材を集めたり、トンネルや建物を建設したり、特別なアクションを起こしていきます。
さらに、カードとアクションスペースには、それぞれ対応するように3色の色があり、カードの効果は、色が一致していないと発揮されません。
最終的に、各個人の海底都市群の発展度で競います。
結構な重量級ゲームで3時間以上かかることもありますが、その充実感・満足感から虜になる人が続出のゲームです。
原題:Underwater Cities | 作者:Vladimír Suchý | 発売年:2018年 |
人数:1~4人 | fa-clock-o時間:80~150分 | fa-user-plus年齢:12歳~ |
8位:ニュートン(Newton)
原題:Newton | 作者:Simone Luciani, Nestore Mangone | 発売年:2018年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:60~100分 | fa-user-plus年齢:12歳~ |
9位:ジャストワン(Just One)
ジャスト・ワン(Just One)は、協力型のクイズゲームです。
お題を知らない回答者のために、周囲のプレイヤーが、一人1つずつヒントを出します。
ですが、そのヒントがもし他の人とかぶってしまうと、そのヒントは使用できません。
他の人が思いつかないような、それでいてお題を連想させる的確なヒントを考えましょう。順番に回ってくる回答者は頭をフル回転させ、お題を想像します。
ヒントを出す側も当てる側も楽しいゲームです。
2019年ドイツ年間ゲーム大賞受賞作で、誰もがすぐに楽しめます。
原題:Just One | 作者:Ludovic Roudy & Bruno Sautter | 発売年:2018年 |
人数:3~7人 | fa-clock-o時間:20分 | fa-user-plus年齢:8歳~ |
10位:グルームヘイヴン(Gloomhaven)
グルームヘイヴン(Gloomhaven)は、ファンタジーの世界で、キャラクターの目的を達成しながら、マップの攻略を目指す協力RPGゲームです。
9つの種族が暮らす街「グルームヘイブン」から、闇深き野性の森、雪深き山の洞窟、そして永らく忘れられた地下聖堂へと足を進めていきます。
このゲームには、全部でなんと95本ものシナリオが入っています。1つのシナリオで90~150分なので、95本となれば、年単位で遊ぶことができますね。
ちなみに、BGG(ボードゲームギーク)ランキング1位となるなど、大変な人気があり、かつ評価が高いゲームです。
超重量級ゲームなので、ある程度のボードゲーム経験がある方と一緒にプレイすることをおすすめします。
原題:Gloomhaven | 作者:Isaac Childres | 発売年:2017年 |
人数:1~4人 | fa-clock-o時間:90分~150分 | fa-user-plus年齢:12歳~ |
キッズゲーム賞:コンセプト・キッズ(Concept Kids - Tier)
原題:Concept Kids: Animals | 作者:Gaëtan Beaujannot, Alain Rivollet | 発売年:2018年 |
人数:2~12人 | fa-clock-o時間:20分 | fa-user-plus年齢:4歳~ |
2019年ドイツゲーム賞のまとめ
この記事で紹介しているゲーム
1位:ウイングスパン(FLÜGELSCHLAG/WINGSPAN)
2位:ティーフェンタールの酒場(Die Tavernen im tiefen Thal)
3位:テオティワカン:シティオブゴッズ(Teotihuacan: Die Stadt der Götter)
4位:スピリット・アイランド(Sprit Island)
5位:西フランク王国の建築家(Architekten des Westfrankenreichs)
6位:ディテクティブ(Detective)
7位:アンダーウォーター・シティーズ(Underwater Cities)
8位:ニュートン(Newton)
9位:ジャストワン(Just One)
10位:グルームヘイヴン(Gloomhaven)
合わせて読みたい!
歴代の有名ボードゲームデザイナーの代表作と受賞作をまとめました。ドイツ年間ゲーム大賞受賞作がたくさん出てきますよ!