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ドイツ年間ゲーム大賞「エキスパートゲーム賞」 歴代の受賞作を一挙紹介します。
エキスパートと言っても、ボードゲームを数回遊んだ事があれば、中級者・上級者だけでなく、初心者でも楽しくプレイできます。
エキスパートゲーム賞を参考にして、これまでよりも、少しだけ難しいゲームにチャレンジしてみてくださいね!
はじめに ドイツ年間ゲーム大賞 エキスパート賞とは?
はじめに、ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)は、ドイツの選考委員会によって毎年選ばれるとても権威のある賞です。
ボードゲームの賞は世界各国にたくさんありますが、「世界で最も注目されているボードゲームの賞」と言ってもいいでしょう。
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ドイツ年間ゲーム大賞は、大賞(赤ポーン)、子供ゲーム賞(青ポーン)、エキスパート賞(黒ポーン)の3部門で構成されています。
大賞は初心者向けのゲームが選ばれるのに対して、エキスパート部門(黒ポーン)では、中上級者向けのゲームがノミネートされます。
中級者向けというのは、ややルールが複雑だったり、プレイ時間がやや長かったりするゲームを指します。
2011年から新設されたエキスパート部門ですが、言うまでもありませんが、大賞に劣らない面白いゲームばかりです。
むしろエキスパート部門の方を楽しみにしているボードゲームファンも多いですよ。
エキスパート部門と言っても、ルールが煩雑すぎることもなく、ボードゲームを数回遊んだことのある人なら、楽しくプレイできるものばかりです。
少しだけ重めのゲームにチャレンジしてみたい場合は、とても参考になるはずです。
では、順番に見ていきましょう。
ドイツ年間ゲーム大賞(赤ポーン)をチェックしたい方は、こちらからどうぞ。
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2019年 ウイングスパン (FLÜGELSCHLAG / Wingspan)
- ウイングスパンは、各プレイヤーが愛鳥家となって、様々な野鳥を自分のもとに引き寄せることを目的としたカードゲームです。
- 鳥カードには様々な固有の効果があり、複数の鳥の相互作用を考えるのが楽しいです。
- このゲームでは、170種類もの鳥が登場します。カードにはとても精巧かつ美しく描かれており、見ているだけで鳥類園にいるようなワクワク感が味わえます。
- 個人ボード、ダイス、ダイスタワーなどのコンポーネントも豪華で、エキスパート向けと言うにふさわしい作りになっています。
- 人数:1-5
- プレイ時間:40-70分
- ルール難易度:普通~難しい
- 対象年齢:10歳~
2018年 クアックサルバー(Die Quacksalber von Quedlinburg)
- クアックサルバーは、各プレイヤーがヤブ医者になり、怪しげな材料から薬を調合するゲームです。
- 各プレイヤーがそれぞれの材料を各自のバックに詰めて、その中からドローする「バックビルディング」というシステムを採用しています。
- 薬の調合では、たくさんの材料を入れるほど高得点になりますが、劇薬の成分を入れすぎるとバーストとなり、マイナス点になってしまいます。
- エキスパート賞を受賞作の中では、比較的軽く、上級者でなくても無理なくプレイできるゲームです。
- 人数:2-4
- プレイ時間:45分
- ルール難易度:簡単
- 対象年齢:10歳~
2017年 脱出:ザ・ゲーム (Exit: Das Spiel)
- 脱出:ザ・ゲームは、謎をときながらミッションをクリアしていくゲーム、いわゆる脱出ゲームです。
- 謎解きには、発想力やひらめきが求められますが、他のボードゲームではなかなか体験できない気持ちよさを味わうことができます。
- 脱出ゲームの特性上、ネタバレがあるので一度しか遊べません。ただし、体験型の脱出ゲームに参加することを考えれば、比較的安価で謎解きが楽しめます。
- 脱出:ザ・ゲーム は、3部作でエキスパート賞を受賞しています。どれからでも楽しむことができますが、初めての方は、「荒れ果てた部屋」から遊ぶのがおすすめです。
- 人数:1-6
- プレイ時間:45-90分 ※ノーヒントでやる場合はそれ以上
- ルール難易度:普通
- 対象年齢:12歳~
2016年 スカイアイランド(アイル・オブ・スカイ)(Isle of Skye)
- スカイアイランド(アイル・オブ・スカイ)は、タイルを配置し、自分の領地を広げていくゲームです。
- 自分の手番で、タイルを値付けする競りの要素があるのが特徴です。不要なタイルを売って、お金を稼ぎつつも、欲しいタイルを購入し、領地を広げましょう。
- エキスパート賞ではあるものの、ルール的な難しさは低く、ボードゲーム経験が浅くても楽しめるゲームです。
- 人数:2-5
- プレイ時間:60分
- ルール難易度:普通
- 対象年齢:8歳~
2015年 ブルームサービス(Broom Service)
- 各プレイヤーは魔女、ドルイド、採集民を操作し、薬を王国各地に届ける仕事をします。薬を届けたときにもらえるポイントが多いプレイヤーの勝利です。
- 各ラウンドで、プレイヤーは、ローリスク・ローリターンの「臆病な行動」とハイリスク・ハイリターンの「勇敢な行動」から選んで行動します。他者とのバッティング要素があり、周りとの駆け引きが面白いポイントです。
- 「魔法にかかったみたい」というカードゲームのリメイクですが、2人でも遊べるようになったり、バリエーションルールを加えたりと、より楽しめるようになっています。
- 人数:2-5
- プレイ時間:45-75分
- ルール難易度:普通
- 対象年齢:10歳~
2014年 イスタンブール(Istanbul)
- イスタンブールは、各プレイヤーは、商人となって、仕入れた商品を売ることでお金を稼ぎ、宝石を獲得することを目指すゲームです。
- 助手を配置するワーカープレイスメントと、手持ちの商品を管理するリソースマネジメントの要素が混じり合う、非常に面白いゲームです。
- 助手を後で再び使用するためには、迎えに行く必要があるため、助手の配置が悩ましいゲームです。
- 人数:2-5人
- プレイ時間:約45分
- 対象年齢:10歳〜
- ルールの難しさ:普通
2013年 アンドールの伝説(Legends of Andor)
- アンドールの伝説は、プレイヤーたちが勇者となって、アンドール王国を襲うモンスターと戦う、協力型のRPGゲームです。
- シナリオに則ってゲームを勧めていくことができ、ゲームマスターは不要。プレイヤー全員がゲームに参加できるため、みんなで臨場感を味わえます。
- ゲームをやりながら遊び方を理解できるチュートリアルシナリオが用意されており、ボードゲームに慣れていない方でもハードルを感じることなく遊べます。
- 6本のシナリオが用意されており、壮大なボリュームの物語を体験することができ、遊びごたえたっぷりです。
2012年 村の人生(Village)
- 村の人生は、各プレイヤーが村に住む一族となり、名声の獲得を目指すワーカープレイスメント系のゲームです。
- 村人は、農作物の収穫や商売、建物の建築、時には議員になったりして名声を集めます。
- 村の人生では、ゲームが進むにつれて、村人が死ぬという斬新なシステムがあります。村人が死んで、世代が変わりますが、先人の行いは消えません。そんな「人の人生」をテーマにした面白いゲームです。
2011年 世界の七不思議(7Wonders)
- 世界の七不思議をテーマにした、ドラフト型のカードゲームです。
- 3つの時代で、自分の都市を発展させる事が目的で、発展させる中で、隣国と貿易したり、戦争したりします。
- 手札から一枚選んで建設し、残りは隣に渡すという流れでゲームが進み、各プレイヤーが同時に行うため、人数が増えても時間はほぼ変わらないのが特徴です。
- ドイツ年間ゲーム大賞エキスパート賞だけでなく、ボードゲーム ギークでも一位獲得した超人気ゲームです。
- 人数:2-7
- プレイ時間:40分
- ルール難易度:普通
- ルールの難しさ:普通
エキスパート部門の大賞受賞作をプレイし、中級者になろう
いかがだったでしょうか?
今回は、歴代のドイツ年間ゲーム大賞 エキスパート部門の大賞受賞作(黒ポーン)を紹介しました。
エキスパートと言っても、初心者を排除するようなゲームではないため、今後、少しボリュームの大きいゲーム(重ゲー)をプレイするための足がかりになるはずです。
是非、プレイしてみましょう。重ゲーの楽しさに気付くことができると思います。
歴代のエキスパート部門の大賞受賞作まとめ
もっと知りたい!
エキスパートでなくても誰もが楽しめる名作、ドイツ年間ゲーム大賞(赤ポーン)受賞作も合わせてチェックしておきましょう!
ドイツ年間ゲーム大賞受賞デザイナーを知りたい!
ドイツ年間ゲーム大賞の常連デザイナーをまとめています。
・ボードゲームの父とも言える伝説的なデザイナー、シド・サクソン氏、アレックス・ランドルフ氏を紹介します。名作多数で必見です。
・ボードゲームデザイナー界の「3K」、ライナー・クニツィア氏、ヴォルフガング・クラマー氏、クラウス・トイバー氏の輝かしい功績を代表作とともに紹介します。
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