ドミニオン 全拡張セットレビュー
※本ページで掲載している画像の著作権は、Donald X. Vaccarino氏、及びRio Grande Games社に帰属します。
ドミニオン(基本セット)
拡張のテーマ、ポイント
・開発チームによるテストプレイと調整により、非常に完成度の高い基本セットとなっている。
・ドミニオンのゲームシステムを特徴づけるカードが多数収録されている。
・後に発売された拡張版は、基本的に基本セットにプラスして遊ぶことが前提となっているため、まずは間違いなく基本セットから始めるべき。
・基本セットを何度も遊んで、カードを覚えるまでは、他の拡張には手を出さないほうが良い。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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必須 |
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プレイ時間 |
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サクサク進む |
戦略性 |
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基本セットのみだと、戦略は限定的 |
初心者おすすめ度 |
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とてもオススメ、というより必須。 |
中上級者おすすめ度 |
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同じく必須。 |
基本セットのまとめ
ドミニオン:陰謀
拡張のテーマ、ポイント
・ドミニオン初の拡張で、強力なアクションカードを多く含む。
・基本セットでは、ステロイドと呼ばれる、お金メインのプレイが強いと言われていたため、アクションを強化し、戦術の幅を広げるような拡張となっている。
・「拷問人」、「寵臣」、「詐欺師」といった協力なアタックカードを収録。
・「ハーレム」、「貴族」といった、デッキの邪魔になっていた勝利点カードに効果が追加されたカードが登場。
「陰謀」の新要素
陰謀では、効果がついた勝利点カードが初登場。
具体的には、大広間(初版のみ)、風車(第二版のみ)、ハーレム、貴族の4種類。
これらの勝利点カードにより、ゲーム序盤、中盤からも勝利点を稼ぐことができるようになり、戦略性が広がった。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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コンボ要因も多く、あっても困らない |
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プレイ時間 |
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わりとサクサク |
戦略性 |
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アクションカードが豊富で戦略性は豊か |
初心者おすすめ度 |
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攻撃要素が多いため、人を選ぶ。好きな人は好き。 |
中上級者おすすめ度 |
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アクションカードが豊富で、まあまあおすすめできる。 |
陰謀のまとめ
ドミニオン:海辺
拡張のテーマ、ポイント
・2ターンに渡って効果が継続する「持続」というシステムが追加。
・そのターンだけでなく、次のターンのことも考慮し、トータルでの戦略を立てるようになるような拡張。
・船着き場、幽霊船など強力なカードが多数あり、初心者から上級者までが使いやすい。
「海辺」の新要素
海辺では、2ターンに渡って効果が継続する「持続」が初登場。
持続の効果を持つカードは、オレンジ色の枠で区分されている。
使用したターンは、クリーンアップ時も捨て札にはならず、次のターンまで場に残り続ける。
次のターンが終了した際に、他のカードと一緒に捨て札となるため、発動後、忘れないように注意しよう。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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コンボ要因も多く、あっても困らない |
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プレイ時間 |
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わりとサクサク |
戦略性 |
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アクションカードが豊富で戦略性は豊か |
初心者おすすめ度 |
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わかりやすいシステムなため、おすすめできる |
中上級者おすすめ度 |
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使いやすいが、慣れてくるとやや刺激が少ない!? |
海辺のまとめ
ドミニオン:錬金術
拡張のテーマ、ポイント
・「ポーション」という財宝カードが追加。従来の財宝カードと合わせて使用する。
・ポーションで購入できるアクションカードは、購入が難しいが、効果は強力。
・ハーフサイズのミニ拡張。新たに追加されたカードは13種類。同じくハーフサイズの拡張セット「収穫祭」とセットになったデュアルセットで売られている。
・他の拡張を併用すると、ポーションが買いにくくなり、収録カードが弱体化するため、錬金術を使用する場合は、収録カードを多めに入れるのが良い。
「錬金術」の新要素
錬金術では、「ポーション」という財宝カードが登場。
4コストのため、初手でポーションを買うか買わないかの決断は重要。
錬金術の収録カードは、12枚中10枚でポーションが購入コストに含まれている。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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錬金術が必要な場面は少ない。また、他の拡張と合わせたりすると、ポーションが買いにくくなり、収録カードが弱体化する。 |
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プレイ時間 |
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ポーションを買う必要があるため、プレイ時間は長くなる |
戦略性 |
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ポーションを買うか買わないかで戦略が分かれる。 |
初心者おすすめ度 |
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多少慣れてから、がっつりプレイするのがオススメ。錬金術を使うなら、他の拡張は少なめで。 |
中上級者おすすめ度 |
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ポーションの好き嫌いが分かれる。一度は遊ぶ価値あり。 |
錬金術のまとめ
ドミニオン:繁栄
拡張のテーマ、ポイント
・富と繁栄をテーマにした拡張。「白金貨」と「植民地」が登場。
・「白金貨」と「植民地」は、非常に強力で、サプライにあるか否かで、戦略を変える必要がある。
・「勝利点トークン」という、勝利点カード以外の勝利点を稼ぐシステムが新たに追加。
・財宝カードが一気に9種類も追加。特徴的な効果を持つカードが多い。
「繁栄」の新要素
繁栄では、新たな財宝カード「白金貨」および勝利点カード「植民地」と、「勝利点トークン」というシステムが登場。
白金貨・植民地
白金貨は9コストで5金、植民地は11コストで10点。
これまでの金貨で属州を買うゲーム性を一変させる要素が加わった。
植民地は10点分もの価値があり、属州同様に、サプライの山がなくなった時点でゲーム終了となる。
「勝利点トークン」
勝利点トークンは、勝利点カード以外の勝利点を稼ぐ事ができるシステム。
勝利点カード異なり、デッキを圧迫しないため、便利な勝利点であり、うまく使いたい。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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白金貨、植民地が入っている唯一の拡張であり、必要性は高い。 |
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プレイ時間 |
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白金貨、植民地を買う必要があるため、プレイ時間は長くなる。 |
戦略性 |
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白金貨、植民地、各種財宝と新たなカードが増え、戦略が大幅に広がった。 |
初心者おすすめ度 |
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白金貨、植民地は、ある程度ドミニオンに慣れてから味わったほうが良い。 |
中上級者おすすめ度 |
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オススメ度No.1の絶対に遊びたい拡張。 |
繁栄のまとめ
ドミニオン:収穫祭
拡張のテーマ、ポイント
・テーマは「多様性」。「豊穣の角笛」や「移動動物園」など、ゲーム中に使用するカードを増やすと有利になる拡張。
・カード自体の効果はシンプルだが、使いこなすためには、やや難易度が高く、中級者以上にオススメ。
・「場上槍試合」という、非常に強力な褒章カードを得るためのカードが登場。
・ハーフサイズのミニ拡張。新たに追加されたカードは18種類。
・同じくハーフサイズの拡張セット「錬金術」とセットになったデュアルセットで売られている。
「収穫祭」の新要素
収穫祭では、「褒章カード」と新たなカードが登場。
「馬上槍試合」で条件を満たすと獲得できるカードで、非常に強力な効果を持つ。
褒章カードは5種類あり、すべて1枚ずつしかなく先着順。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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必要な場面は少ない |
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プレイ時間 |
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多種多様なカードを集めるため、やや長くなる傾向 |
戦略性 |
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異なるカードを使用すると有利になるため、戦略性はある |
初心者おすすめ度 |
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面白くないわけではないが、優先して選ぶ拡張ではない |
中上級者おすすめ度 |
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多様性を活かせるか、実力が問われる拡張。 |
収穫祭のまとめ
ドミニオン:異郷
拡張のテーマ、ポイント
・最果ての地、まだ見ぬ世界の土地や人々がテーマで、「カードの獲得時効果」が新システム。カードを獲得したときに即時に効果が発動する。
・「財宝ーリアクション」、「勝利点ーリアクション」といった、これまでになかった組み合わせでリアクション効果を持つカードが追加。
「異郷」の新要素
異郷では、カードを獲得したときに即時に効果が発動する「カードの獲得時効果」が新登場。
効率よくカードを使えたり、デッキ構築ができるので、よく考えて購入したい。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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特別必要ではない。 |
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プレイ時間 |
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そんなに長くならず、サクサク。 |
戦略性 |
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基本セットと相性がよく、順当に戦略が広がる。 |
初心者おすすめ度 |
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とても使いやすい拡張。おすすめできる。 |
中上級者おすすめ度 |
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間違いないので、持っていなければ買っておきたい。 |
異郷のまとめ
ドミニオン:暗黒時代
拡張のテーマ、ポイント
・テーマは「廃棄」。没落した領主が、これまでの土地を捨て、新たな場所で成功を目指すというストーリー。
・「避難所」や「廃墟」という呪いに近いデッキを圧迫するカードが追加。上手く処分することが鍵となる。
・カードの効果がやや複雑であり、慣れるまでは難しい。
・全体的に重く、暗い印象のカードが多い。
「暗黒時代」の新要素
暗黒時代では「避難所」という初期デッキの屋敷の代わりに使用する3種類のカードが追加。
従来の銅貨7枚、屋敷3枚という初期デッキを一変させた。
また、「廃墟」という呪いに近いデッキを圧迫するカードも追加され、カードをうまく廃棄することが求められる。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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初期デッキの避難所は唯一の存在。 |
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プレイ時間 |
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廃墟や避難所の廃棄に時間がかかるほか、カードの効果が難しくなっており、時間がかかる。 |
戦略性 |
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アタックカードが多く、上手く使いこなせるか、上手く対処できるかが問われる。 |
初心者おすすめ度 |
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使いにくいカードが多く、場が重くなりがちで、あまりおすすめできない。 |
中上級者おすすめ度 |
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慣れると面白みが増す拡張。 |
暗黒時代のまとめ
ドミニオン:ギルド
拡張のテーマ、ポイント
・ギルド(同業者組合)に加わり、商売に励んでいくことがテーマとなっている。
・好きなタイミングで支払いに使える「コイントークン」というシステムが追加。
・「過払い」という、購入時に、カードのコストに加え、追加でコインを支払うことで、即時に効果を得られるカードも新たに追加。
・ハーフサイズの拡張で、13種類の王国カードが追加。
・原作者ドナルド・X・ヴァッカリーノ氏が当初から構想していた最後の拡張。
「ギルド」の新要素
ギルドでは、「コイントークン」と「過払い」というシステムが登場。
コイントークン
コイントークンは、保存しておけて、好きなタイミングでコストの支払いに使えるシステム。
ギルドでは、コイントークンを獲得できるカードが多数収録されており、ゲーム終盤の7金病が緩和されることになった。
過払い
過払いは、カード購入時に、カードのコストに加え、追加でコインを支払うことで、即時に効果を得られる仕組み。
手札に来る前に効果を発揮できるため、即効性がある。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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必要というほどではない。 |
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プレイ時間 |
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コストが高くなり、多少プレイ時間が長くなる |
戦略性 |
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パン屋の有無で初手の戦略が変わる。コイントークンの使い所も戦術に幅をもたせている。 |
初心者おすすめ度 |
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割と使いやすいため、おすすめ。 |
中上級者おすすめ度 |
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コイントークンは是非知っておきたい。 |
ギルドのまとめ
ドミニオン:冒険
拡張のテーマ、ポイント
・最後だと言われていたギルドから2年後に発売となった冒険。従来から大きく変化した拡張であり、新たなスタートを思い起こさせる。
・効果を予約できる「リザーブ」、カードが使用するごとに成長する「トラベラー」といった新たな効果を持つカードが追加。
・カードの効果そのものを購入し、デッキには組み込まない「イベント」というタイプのカードが登場。
・30種類の新たな王国カードの追加、イベントカードの登場と、新たな要素を多く含む拡張。
「冒険」の新要素
冒険では、「リザーブ」、「トラベラー」、「イベント」という3種類のカードが追加になった。
リザーブ
まず、「リザーブ」は、効果を予約するカードで、黄色い枠で囲まれている。
場に出した時は酒場マットに移動するだけで特に効果はないが、呼び出したときに効果が発動する。
条件さえ満たせば、好きなタイミングで発動できるため、使い勝手が良い。
トラベラー
次に「トラベラー」は、使用するごとに進化していくアクションカード。
サプライに置かれるのは、一番最初の「農民」と「騎士見習い」のみで、以降のカードは、交換でのみ手に入る。
イベント
「イベント」という、カードの効果そのものを購入し、デッキには組み込まないという横向きのカードが登場。
10種類の王国カードに加え、1~2種類のイベントカードが置かれる。
通常のカードと同じ様に、購入フェイズで購入権を使用して買うことができるが、デッキには追加されず、即座にその効果が発動する。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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新しさはあるが、必要ではない。 |
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プレイ時間 |
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イベント、リザーブ、トラベラーなどのカードが加わり、プレイ時間が長くなる |
戦略性 |
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新たなシステムのカードによって従来から戦略が変わる。 |
初心者おすすめ度 |
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ゲーム性がやや変化したため、おすすめできない |
中上級者おすすめ度 |
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新しいドミニオンを味わえるためオススメ。 |
冒険のまとめ
ドミニオン:帝国
拡張のテーマ、ポイント
・帝国を作り上げた領主の、皇帝としての生活がテーマ。冒険に引き続き、大きくシステムを変える拡張。
・購入時にコインが足りなくてもよく、支払いを先延ばしできる「負債」というシステムが追加。
・勝利点に影響を与える「ランドマーク」の登場。
・プレイヤー全員で状態を共有する「集合」カードの追加。
・10枚の山のうち前半5枚と、後半5枚で内容が異なる「分割」カードの登場。
・1山の8枚全てが異なる内容のカードで構成される「城」という勝利点カードが追加。
「帝国」の新要素
帝国では、「負債」、「ランドマーク」という2種類の追加要素と、「集合」、「分割」、「城」という3種類のカードが追加になった。
負債
負債は、コインが足りていなくても、支払いを先延ばしにして購入できるカード。
ただし、負債を返済し切るまでは、購入ができなくなる。
ランドマーク
勝利点に影響を与えるカード。
ゲーム中、常に効果を発動しており、勝利点の計算は、ランドマークに基づいて行われる。
イベントカード同様、王国カードとは別に1~2枚置く。
集合
サプライの山に勝利点トークンを置いたり、そこから勝利点トークンを獲得したりする効果を持ったカード。
この状態は全プレイヤーで共有するため、他の人が乗せた勝利点トークンを横取りすることが可能。
分割
サプライの山札10枚のうち、前半5枚と後半5枚で内容が異なるカード。
コストも効果も異なる。
前半5枚が売り切れて初めて後半のカードを購入することができる。
城
城は8枚の山札すべてが異なる勝利点カード。
3コストから順番に上がっていき、ラストの8枚目は10コスト。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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新しさは大いにあるが、必要ではない。 |
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プレイ時間 |
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負債、城などの登場でプレイ時間は長くなった。 |
戦略性 |
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カード効果やランドマークなどとの相互作用があり、戦略性は高い。 |
初心者おすすめ度 |
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ゲーム性が変化し、複雑になったため、おすすめできない。 |
中上級者おすすめ度 |
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冒険同様、新しいドミニオンを味わえる。 |
帝国のまとめ
ドミニオン:夜想曲
拡張のテーマ、ポイント
・テーマは夜。「夜フェイズ」という新たなフェイズが追加され、「夜行」カードが登場した。
・夜行カードは、夜フェイズのみに使用可能だが、使用枚数に制限がないのが特徴。
・ランダムな幸運と不幸をもたらす、「祝福カード」、「呪詛カード」が登場。
「夜想曲」の新要素
夜想曲では、「夜行カード」という新たな種類のカードと、「祝福」、「呪詛」という幸運と不幸をもたらすカードが追加になった。
夜行
夜行カードは、購入フェイズの後に追加された「夜行フェイズ」で、手札から発動できるカード。
アクションカードとは異なり、アクション権は不要で、1ターンに何枚でも使用可能。
夜行カードは、黒の枠、背景で示されている。
祝福・呪詛
祝福と呪詛は、ランダムに幸運や不運な効果を受けるカード。
祝福は幸運カード、呪詛は不幸カードによってもたらされる。
祝福と呪詛はそれぞれ12種類ずつある。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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特別必要ではないが、あっても面白い |
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プレイ時間 |
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夜フェイズが追加されたものの、もっさり感は少ない。 |
戦略性 |
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夜、呪詛などで戦略が広がった。 |
初心者おすすめ度 |
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「夜」は割としっくり来るため、特にハードルなく遊べる。 |
中上級者おすすめ度 |
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祝福と呪詛は好みが分かれるところ。 |
夜想曲のまとめ
fa-arrow-circle-right関連記事【ドミニオン拡張レビュー】「夜想曲」の評価と全カード解説
ドミニオン:ルネサンス(Renaissance)
拡張のテーマ、ポイント
・テーマはルネサンス。2018年に海外で発売され、日本語版は、2020年2月に発売された。
・一度購入すると、そのゲーム内で永続的な効果をもたらす「プロジェクト」が追加。(イベントの永続版のイメージ)
・+1アクションの効果の村人トークンが登場。
・誰か1人のプレイヤーだけが所有できる「Artifact(アーティファクト、人が作った遺物の意)」というシステムが登場。強力な効果なため、プレイヤー同士で取り合うことになる。
「ルネサンス」の新要素
ルネサンスでは、「プロジェクト」、村人トークン、「アーティファクト」というシステムが追加になった。
プロジェクト
村人トークン
村人トークンは、使用すると+1アクションを生むことができるトークン。
コイントークンが金量を貯めておけるように、村人トークンによって、アクション権を保存できるようになった。
アクション権の貯蓄は、手札事故が起きる可能性を大幅に下げるため、コンボデッキと非常に相性が良い。
アーティファクト
アーティファクトは特定のカードによって獲得でき、所有している間、効果を発揮し続けるシステム。
ただし、場に1枚しかなく、他プレイヤーが獲得すると所有権が移動する。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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必要というほどではない。 |
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プレイ時間 |
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村人トークンの存在などで、コンボ中心となるため、プレイ時間は延びる。 |
戦略性 |
|
コンボが作りやすくなり、戦略の幅が広がる。 |
初心者おすすめ度 |
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ギルド以降のドミニオンでは最も初心者が使いやすい。 |
中上級者おすすめ度 |
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村人トークンでコンボが加速する。 |
※2020年5月17日追記
基本セットが入手しにくい今、「ルネサンス」+「基本カードセット」をベースにするのもおすすめ。
ルネサンスのまとめ
fa-arrow-circle-right関連記事【ドミニオン拡張レビュー】「ルネサンス」の評価と全カード解説
ドミニオン:移動動物園(Menagerie)
拡張のテーマ、ポイント
・テーマは動物。2019年に海外で発売され、日本語版は、2020年5月発売開始。
・王国カード30種類、イベント20種類、新要素「WAY」20種類と大幅にカードの種類が追加。
・「WAY」は動物の生き方を意味する新要素で、アクションカードの替わりに、アクション権を用いて使用できる行動。
・「追放」という要素が追加。廃棄に近いが、ゲームからは除外されず、デッキ枚数に計上される。
「移動動物園」の新要素
移動動物園では、「習性」、「追放」というシステムが追加になった。
習性(生き方)
習性は、動物たちの生き方を意味した横向きのカードで、アクションカードの効果の代わりにこの効果を使用できる。
使用にはアクションカードとアクション権が必要。
王国カードとは別に1~2枚ゲームで使用される。
※ドミニオンオンラインでは、2020年5月現在、生き方と表記されている
追放
追放は、対象のカードを山札・捨て札・手札から除外するシステムであり、廃棄に似ている。
廃棄との相違点として、①デッキ枚数に計上される、②同一のカードを獲得するとデッキの中に戻せるという特徴がある。
この特徴から、勝利点カードの圧縮手段として非常に優れている。
代表的なカード
まとめ
必要性 |
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必要というほどではない。 |
---|---|---|
プレイ時間 |
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高コストカードが増えてコンボ中心になるため、ややプレイ時間は延びる。 |
戦略性 |
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WAYの使い所が極めて重要で戦略性は増す。 |
初心者おすすめ度 |
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新要素が増えて戦略が広がるが、初心者に向かないわけではない。適度な拡張。 |
中上級者おすすめ度 |
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追放とWAYの使い方が問われる。庭園プレイなど、勝ち筋が広がる。 |
移動動物園のまとめ
fa-arrow-circle-right関連記事【ドミニオン拡張レビュー】「移動動物園」の評価と全カード解説
ドミニオン:同盟(Allies)
拡張のテーマ、ポイント
・拡張セット第14弾。テーマは隣国との友好的な同盟。2021年に海外で発売され、日本語版は、2022年5月発売開始。
・王国カード31種類、新要素「同盟」カード23種類が追加と大幅にカードの種類が追加。
・「同盟」はゲームで1枚だけ使用する新たなランドスケープ。「好意」という新たなトークンを用いて、様々な効果を得ることができる。
・同盟とリンクする「連携」という新たなカードタイプや、「町民」「衝突」等の分割された山札も登場。
「同盟」の新要素
本拡張では、「同盟」というランドスケープが追加され、その効果を得るための「好意」トークンというシステムが追加になった。
同盟
「同盟」は「連携」のカードタイプを持つ王国カードがある場合にゲームで1枚だけ使用する新要素。
「好意」トークンを利用して、様々な効果に変えることができる。
好意トークン
好意トークンは、「連携」のカードタイプを持つカードの効果で得ることができる。
また、同盟カードを用いるゲームでは、各プレイヤーが「好意」トークンを1つずつ持った状態でゲームが開始する。
そのため、初手の戦略が広がることになる。
また、同盟カードは、ゲーム中に効果を得るものの他に、得点計算に影響を与えるものもある。
ゲームによって、好意トークンの位置づけが変化するのもこの拡張の特徴である。
代表的なカード
好意トークンを得ることができる財宝カード。2コストと安価でありながら、得られる効果が選択できるため、無駄になりにくいカード。
侯爵:
手札を一気に増やすことができる強力なドローカード。捨て札にするデメリットはあるが、欲しいカードを山札から掘り起こす役割を果たす。
長老:
分割された山札「町民」の最上位カード。複数の効果から選択するアクションカードが場にあるかどうか、どのような効果か、によって重要性が大きく変動する。
要塞:
分割された山札「城砦」最上位のアクション効果付き勝利点カード。陰謀で登場した「ハーレム」や「貴族」と似ているように見えるが、要塞は別途アクション権が必要な点には注意。
まとめ
必要性 |
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必要というほどではない。 |
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プレイ時間 |
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ややプレイ時間は延びる傾向だが、意外と早い展開もある。 |
戦略性 |
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同盟カードや複数のカードタイプが加わり、戦略性が増す。 |
初心者おすすめ度 |
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新要素が増えて戦略が広がるが、初心者に向かないわけではない。適度な拡張。他の拡張とは混ぜずに遊ぶほうが良いかも。 |
中上級者おすすめ度 |
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戦略が広がるため、過去の拡張をある程度遊んだ中級者におすすめ。 |
同盟のまとめ
ドミニオン:略奪(Plunder)
拡張のテーマ、ポイント
・拡張セット第15弾。詳細は近日中に追記予定!
ドミニオン:Rising Sun(仮称)
拡張のテーマ、ポイント
・拡張セット第16弾。英語版は2024年9月頃リリース予定。ドミニオンオンラインやアプリ版で先行して実装中。
・テーマは日本の模様!?
・詳細は近日中に追記予定!
基本カードセット
拡張のテーマ、ポイント
・財宝カード5種(銅貨、銀貨、金貨、白金貨、ポーション)、勝利点カード4種(屋敷、公領、属州、植民地)、呪いが入っている。
・拡張版と組み合わせると基本セット(初代ドミニオン)がなくても遊べる。(が、オススメはしない。)
まとめ
必要性 |
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基本セットがあれば不要 |
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プレイ時間 |
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省略 |
戦略性 |
|
省略 |
初心者おすすめ度 |
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これを買うくらいなら、基本セット(初代ドミニオン)を買うべき |
中上級者おすすめ度 |
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基本的には不要。5~6人でやるならあってもいい。 |
※2020年5月17日追記
基本セットが入手しにくい今、「ルネサンス」+「基本カードセット」をベースにするのもおすすめ。
基本カードセットのまとめ
おすすめの拡張セットランキング
初心者へのおすすめランキング
中上級者へのおすすめランキング
まとめ 拡張セットを導入してドミニオンの世界に浸ろう
この記事で紹介した拡張
- 基本セット(初代ドミニオン) (Dominion)
- 陰謀 (Dominion:Intrigue)
- 海辺 (Dominion:Seaside)
- 錬金術 (Dominion:Alchemy)
- 繁栄 (Dominion:Prosperity)
- 収穫祭 (Dominion:Cornucopia)
- 異郷 (Dominion:Hinterlands)
- 暗黒時代 (Dominion:Dark Ages)
- ギルド (Dominion:Guild)
- 冒険 (Dominion:Adventures)
- 帝国 (Dominion:Empires)
- 夜想曲 (Dominion:Nocturne)
- ルネサンス(Dominion:Renaissance)
- 移動動物園(Dominion:Menagerie)※動物祭の表記もあり
- 基本カードセット
もっと知りたい!
ドミニオンマニアによるドミニオンマニアのための一冊。ドミニオンの世界チャンピオンたちが、カードを1枚ずつ評価している非常にマニアックな書籍です。
自分が如何に狭い知見で戦っていたのかを痛感することになった一冊です。ドミニオンが大好きな人は是非。
ドミニオン初心者に向けて、中級者を目指す上で知っておきたい基本知識をまとめました。
fa-arrow-circle-right関連記事【ドミニオン攻略法】知らなきゃ負ける!初心者が最速で中級者を目指すための基本知識
ドミニオンを快適にプレイするために
あわせて読みたい!
1980年代から始まったドイツゲームブーム。現在も続くブームを牽引してきた歴史上重要なタイトルを紹介しています。
ドミニオン以外にもプレイに値する名作が目白押しですよ!