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ボードゲームの発展において、日本はヨーロッパやアメリカに対して遅れをとっていました。
ですが、近年は、日本でも毎年多くのボードゲームが販売されており、世界でプレイさせるゲームも登場しつつあります。
特に、「ラブレター」や「街コロ」、「横濱紳商伝」などのゲームは、ボードゲーム賞で入賞するなど、海外で高く評価されています。
そのような背景から、日本国内でのボードゲーム制作は、ますます活発になってきています。
この記事では、そんな日本のボードゲーム界を牽引する「ボードゲームデザイナー」8人を取り上げ、代表作を紹介します。
世界の歴代ボードゲーム作家と受賞歴に関しては、「【保存版】歴代ボードゲームデザイナーの代表作と受賞歴まとめ」で詳しく紹介していますので、こちらもチェックしてみて下さい。
fa-arrow-circle-right関連記事【保存版】歴代ボードゲームデザイナーの代表作と受賞歴まとめ
林尚志(Hisashi Hayashi)
1976年に愛知県で生まれる。
2007年に個人のゲームブランド「OKAZU brand」を設立。
代表作は、アメリカでオリジンズ賞2017大賞を受賞した「トレインズ(Trains)」、ボードゲームギーク評価7.9という超高評価の「横濱紳商伝」、自身最大のヒット作「ローリングワールド」など。
「蒸気の時代」のリメイク作である「Railways of the World」 の日本版マップ「レイルズ・オブ・ニッポン」のデザインも担当するなど、日本を代表するボードゲームデザイナー。
2015年からは、専業のゲームデザイナーとなり、活躍中。
横濱紳商伝(Yokohama)
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「横濱紳商伝」は港で栄えた貿易都市である横浜を舞台に、大商人となることを目指すワーカープレイスメント系ゲーム。
ゲームの内容、世界観、アートワーク、ワクワク感あふれる作品です。
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原題:横濱紳商伝 | 作者:林 尚志 | 発売年:2016年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:90分 | fa-user-plus年齢:12歳~ |
ローリングワールド(Rolling World)
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ローリングワールドは、1人でも大人数でも遊べるサイコロパズルゲーム。
7色のダイスからランダムで2個振り、出目を地図上の対応する色のマスに記入していく。
なるべく多くのマスを数字で埋めることが目的です。
林尚志氏によると、ローリングワールドは、自身のゲームの中で、最も売れているらしい。
原題:Rolling World | 作者:林 尚志 | 発売年:2015年 |
人数:1~99人 | fa-clock-o時間:15分 | fa-user-plus年齢:8歳~ |
カナイセイジ(Seiji Kanai)
1980年、神奈川県生まれ。
学生時代にハマったテーブルトークRPGやマジック・ザ・ギャザリングの影響を受け、アナログゲーム制作に興味を持つ。
2000年にアナログゲーム制作サークル「カナイ製作所」を立ち上げ、代表を務める。
代表作は、日本ボードゲーム大賞などの輝かしい受賞歴を持つ「ラブレター」、二人用カードゲーム「R-rivals」、マルチエンディングのストーリーカードゲーム「文絵のために」など。
特に「ラブレター」は、ドイツゲーム大賞2014で、日本人初となる4位入賞の快挙を達成。その名を世界に知らしめた。
間違いなく、日本を代表するボードゲームです。
原題:ラブレター | 作者:カナイ セイジ | 発売年:2012年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:10分 | fa-user-plus年齢:10歳~ |
菅沼正夫(Masao Suganuma)
1968年千葉県生まれ。
早稲田大学第一文学部卒業後、ゲーム業界に就職。モンスターファームや影牢などに企画に携わる。
2007年に現在のグランディングに入社。グランディングでは、デジタルゲームとアナログゲームの制作を並行して行う。
2012年に発表した「街コロ」では、ゲームの肝であるゲームデザインを担当。街コロは、日本のゲームで初めてドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされるなどの快挙を成し遂げた。
代表作は、「街コロ」シリーズ、「すきもの」、「京都ダンガン」、「ひつじがいっぴき」など。
ちなみに、デジタルゲームでは、Xboxの「ファントムダスト」や3DSの「任天童子」などを担当。
街コロ(Machi Koro)
原題:街コロ | 作者:菅沼 正夫 | 発売年:2012年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:45分 | fa-user-plus年齢:12歳~ |
山田空太(Koota Yamada)
1981年、兵庫県生まれのゲームデザイナー。
imagine GAMES(イマジンゲームズ)の代表を務める。
代表作は、第1回東京ドイツゲーム賞で大賞受賞の「枯山水」、郵便配達員が乗り物で大陸を横断する「ポストマンレース」、粋な江戸っ子っを目指す「IKI」、可愛らしいパッケージの「でんしゃクジラ」、「つみきの王子さま」など。
特に、デビュー作である「枯山水」は、渋すぎるコンセプトと、フォトジェニックなデザインで大きな話題となり、衝撃のデビューを飾った。
枯山水 (Stone Garden)
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原題:枯山水 | 作者:山田 空太 | 発売年:2014年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:75分 | fa-user-plus年齢:10歳~ |
上杉 真人(Masato Uesugi)
上杉真人氏は、名古屋を中心に活動するボードゲームデザイナー。
I was gameという団体でボードゲーム制作を行う。
代表作は、「ヴォーパルス」、「Welcome to the Dungeon」、「ダンジョンオブマンダム」、「ペーパーテイルズ(ヴォーパルスのリメイク)」など。
ダンジョン オブ マンダムの続編、ダンジョンオブマンダムエイトでは、フランスの精鋭デザイナー「アントワーヌ・ボザ氏」と共作も行った。
自身が影響を受けたゲームとして、テラミスティカを上げている。(参考:独シュピール・ドッホ誌に日本のボードゲーム多数紹介より)
ダンジョンオブマンダム(Dungeon of Mandom)
原題:ダンジョンオブマンダム | 作者:上杉 真人 | 発売年:2013年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:30分 | fa-user-plus年齢:10歳~ |
ペーパーテイルズ(Paper Tales)
原題:ペーパーテイルズ | 作者:上杉 真人 | 発売年:2017年 |
人数:2~5人 | fa-clock-o時間:30分 | fa-user-plus年齢:12歳~ |
西村 裕(スパ帝)(Yu Nishimura、Supatei)
西村裕氏は、ゲーム開発者であり・翻訳家。
「小さく完璧なゲーム」を目標にゲーム工房スパ帝国を立ち上げる。
代表作は、「ナショナルエコノミーシリーズ」、「ノット・マイ・フォルト」、「翡翠の商人」など。
また、ゲーム付きミニ雑誌「月刊スパ帝国」を発行中。
Civilization 4の凄腕プレイヤーでもあり、自身のブログでは、スパ帝と名乗っている。
ナショナルエコノミー(National Economy)
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原題:ナショナルエコノミー | 作者:スパ帝国 | 発売年:2015年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:30~45分 | fa-user-plus年齢:12歳~ |
川崎 晋(Susumu Kawasaki)
2003年に同人ゲームサークル「カワサキファクトリー」を立ち上げ、ゲーム制作を開始。
ライトユーザー向けゲームからヘビーユーザー向けゲームまで、幅広い作風でゲームを作る。
代表作は、「クイズいいセン行きまSHOW!」、「ルールの達人」、「ワードウルフ」、「TRICK OF SPY」、「ギシンアンキノトウ」、「ローマの執政官」など。
同人ゲームが多数あり、ゲームマーケットへの出展が多い。
クイズいいセン行きまSHOW!(Quiz Iisen ikimaSHOW!)
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原題:クイズいいセン行きまSHOW! | 作者:川崎 晋 | 発売年:2008年 |
人数:3~10人 | fa-clock-o時間:10~30分 | fa-user-plus年齢:8歳~ |
大塚 健吾(Kengo Otsuka)
大塚健吾氏は、放送作家であり、ボードゲームデザイナー。
代表作は、「シノミリア」、「ギリギリカレー」、「ブックメイカーズ」、「理想の納豆」、「行けたら行くよ」など。
「シノミリア」では、クラウドファンディングで出資を募り、たった23日間で、支援総額144万円、支援者数453人を集めたことで話題となった。
シノミリア(συνομιλία)
原題:シノミリア | 作者:大塚 健吾 | 発売年:2019年 |
人数:2人 | fa-clock-o時間:15分 | fa-user-plus年齢:8歳~ |
日本のボードゲームデザイナーを応援しよう!
今回は、日本人ボードゲームデザイナーと代表作を紹介しました。
日本のデザイナーも魅力的な作品をたくさん作っていることに気づけたのではないでしょうか?
これからも面白い作品を作ってもらえるように、たくさん作品を遊んで、日本のボードゲーム作家さんを応援しましょう!
世界の歴代ボードゲーム作家と受賞歴に関しては、「【保存版】歴代ボードゲームデザイナーの代表作と受賞歴まとめ」で詳しく紹介していますので、こちらもチェックしてみて下さい。
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