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「アグリコラ」は名作って聞いたけど、やってみたらすごく難しい・・・
一回やってみたけど、長いし、難しすぎて面白くなかった。
どうやって点数を伸ばせばいいのかわからない。
このように、名作という言葉につられ、アグリコラで遊んでみたものの、良さがわからないまま挫折するケースが多々あります。
この記事では、そんな初心者がアグリコラが楽しくなるように、アグリコラの点数を劇的に伸ばすための攻略法を解説します。
具体的には、「勝つための基本的な戦略」、これだけは覚えておきたい「役に立つ強いカード」、覚えておけば点数が伸びる「定番コンボ」を紹介します。
アグリコラは確かに最初は難しいゲームですが、基本をきちんと理解すれば、とても面白いゲームです。
この記事を読んで、名作「アグリコラ」の上達を目指しましょう!
もし、アグリコラをよく知らない場合は、まずアグリコラのルールや魅力を理解しておきましょう。
fa-arrow-circle-right関連記事名作ボードゲーム「アグリコラ」のルールや魅力を紹介
はじめに 旧版と新版(リバイズドエディション)の違い
まず、アグリコラには、2007年に発売された旧版と、2016年に発売された新版(リバイズドエディション)の2種類があります。
どちらもゲームの内容自体は変わりませんが、リバイズドエディションでは、微妙に中身が見直されています。
アグリコラの攻略は、自分が遊ぶのが旧版か新版かを明確にすることから始まります。
旧版からリバイズドエディションでの主な変更点は以下の通りです。
旧版から新版での変化
- プレイ人数 : 旧版は1~5人 → リバイズドエディションは1~4人。(拡張により最大6人まで)
- カード種類 : 強すぎるカードと弱すぎるカードが削除された上で、新カードが追加。
- アクションスペースも変更。
変わった点の詳細は、リバイズドエディションの攻略のところで詳しく紹介します。
まずは、旧版と新版で微妙に違いがある、ということを頭に入れておけばOKです。
アグリコラ旧版の攻略法
旧版からリバイズドエディションの変更点を説明しましたが、同じアグリコラであることには変わりありません。
基本的には、旧版の考え方や戦略がリバイズドエディションでも継続して使えます。
では、まずは、ベースとなる旧版における攻略法を紹介していきます。
※リバイズドエディションの攻略法を先に読みたい場合は、こちらから新版(リバイズドエディション)の攻略法へジャンプ!
アグリコラで勝つための基本的な戦略
最終的な盤面をイメージする
アグリコラでは、最終的な盤面(点数)をイメージして、ゲームを進めることが重要です。
最初のうちは、最終的な点数の目標をトータルで45点としてみましょう。
ボード上で35~37点、進歩とボーナスで8~10点で合計45点です。
45点なんて難しいと思うかも知れませんが、これを意識することで、点数が底上げされてきます。
そのためには、意識したいのが、マイナス点は最小限にすることです。
アグリコラでは、持っていないものを取る・作るのが基本行動となります。
その上で、進歩とボーナスで得点を稼ぐことが重要です。
具体的に目指すべき得点の内訳は、人狼アグリコラ部 Wikiが参考になります。
家族5人:15点
レンガの家4軒or石の家4軒:4~8点
畑4面~:3~4点
牧場2~:2~4点
動物:7~8点
麦野菜:3~5点
厩:0~2軒
空きスペース:なし
大きな進歩:2~5点
小さな進歩&ボーナス点:5~8点
特に、家族5人は、どのような戦術を取るにしても必須の条件です。
もし、3人、4人でゲーム終了してしまう場合は、真っ先に見直しましょう。
家族を増やすタイミングに関しては、後で解説します。
また、厩(うまや)は0~2個と、ゼロでも問題はありません。
厩は1つ作るのに木が2個必要です。コストの割には、あまり点数が伸びません。
木はゲームを通して常に貴重な資源なので、厩にあてるかどうかはよく考えましょう。
木が2個余っているから・・・という理由で作るのは避けましょう。
厩を2個作ることで家畜が繁殖可能になる、などうまく使える見込みがあるときだけにしましょう。
基本的な考え方のポイント
- マイナス点を減らすことを最優先。最終的にボード上で35~37点、進歩とボーナスで8~10点で合計45点を目指す。
- 家族5人は必須条件。
- 厩(うまや)を作るのは、うまく使える見込みがある時だけ。
食料基盤
アグリコラで最も重要なのは、食料を絶対に切らさないことです。
1度でも食料が切れて飢えてしまった場合、勝ち目はありません。
考えられる食料基盤は主に以下の5つです。
- 家畜喰い
- パン焼き
- アクションスペース(漁、小劇場、日雇い労働)
- 工業(家具製作所、製陶所、かご製作所)
- 職業や進歩の特殊効果
家畜喰い
家畜をかまどや調理場で食料に変える方法のことです。
まず、家畜はゲームの最後に点数になるため、なるべく食べたくないというのが基本です。
その上で、家畜を食べる場合は、少しでも変換効率を上げることが重要です。
メインの食料基盤が家畜喰いになりそうだったら、変換効率の悪い「かまど」ではなく、「調理場」を確保しましょう。
また、家畜喰いは、食料の確保自体にはアクションを必要としないので、その点はメリットです。
パン焼き
パン焼きは、その名の通り、パンを焼いて食料を得る方法です。
パン焼きは、暖炉と小麦がある状態で、パン焼きのアクションを使って初めて、食料を得ることができます。
つまり、小麦を取ってから、パンを焼くので、食料を確保するために時間を要します。
パン焼きをメインに戦うためには、このデメリットを克服するために、2つのポイントを押さえましょう。
1つ目は、小麦を持った状態で暖炉を購入すること。
暖炉を買った瞬間は、アクション無しでその場でパンを焼くことができます。コレを使わない手はありません。
可能であれば、複数の暖炉を確保したいところです。
パン焼きルートで行くなら、ぜひとも小麦を持った状態で暖炉を買いましょう。
2つ目は、職業や小進歩で小麦の供給やパン焼きの効果を高めること。
カードの効果を組み合わせ、効率よくパン焼きを行うことを心がけましょう。
具体的には、「穀物スコップ」や「パン焼き棒」を使ったり、「パン職人」がほしいところです。
35 | 穀物スコップ | 「小麦を取る」のアクションのたびに、小麦をもう1つ得る。 |
111 | パン焼き棒 | 職業を出すたびに、続けて「パンを焼く」のアクションができる。 |
150 | パン職人 | 収穫の時にパンの印の付いた進歩カードがあれば、食糧供給フェイズのはじめに「パンを焼く」アクションを実行できる。このカードを出したときに、追加アクションとして「パンを焼く」を実行できる。 |
アクションスペース(漁、小劇場、日雇い労働)
食料を確保できるアクションスペースは、漁、小劇場、日雇い労働です。
どれも単発では、得られる食料が限られるので、効果を高めるカードと組み合わせて使用しましょう。
漁では、「梁(やな)」、「釣竿」、「カヌー」、「漁師」などと相性が良いです。これらが揃うと食料基盤は安泰です。
95 | 梁(やな) | 「漁」か葦を取るアクションのたびに追加で食料1を得る。 |
11 | 釣竿 | 「漁」のアクションのたびに、追加で食料1を得る。ラウンド8からは追加で食料2を得る。 |
30 | カヌー | 「漁」のアクションのたびに、追加で食料1と葦1を得る。 |
161 | 漁師 | 漁のアクションのたびにそこに置いてある食料の2倍を得る。ただし釣竿・いかだ・カヌー・梁、柄付き網のを出しているプレイヤーがいたらそれぞれ食料1ずつ与える。 |
小劇場では、「踊り手」、「魔術使い」、「曲芸師」、「昔語り」などの職業と相性が良いです。
ただし、小劇場は、増築スペースを兼ねているので、当てにしていてうまるケースがあるので要注意です。
212 | 踊り手 | 「小劇場」のアクションを行った時、食料が1~3しか置いてなくても食料4を得る。 |
311 | 魔術使い | 自分の家族の最後の1人を「小劇場」のアクションに置くたびに、追加で小麦1と食料1を得る。 |
269 | 曲芸師 | 「小劇場」のアクションのたび、他の人全員が家族を置き終わった後で、 小劇場に置いた家族を「畑1を耕す」か「小麦1を取る」か「畑1を耕して種をまく」の アクションのいずれかに(空いていれば)移動してそのアクションを行うことができる。 |
169 | 昔語り | 「小劇場」のアクションのたびに食料1だけをそのスペースに残して、代わりに野菜1を得ることができる。 |
日雇い労働は、単体では2飯にしかなりませんが、コンボを作ることで威力を発揮します。
以下のコンボを押さえましょう。
- 「石切り場+石工」→飯5+石2
- 「ブリキ職人+レンガ坑」→実質飯6.5
- 「季節労働者+火酒作り」→第2ステージ以降飯7
54 | 石切り場 | 「日雇い労働者」のアクションのたびに、追加で石材3を得る。 |
256 | 石工 | 収穫のたび、石材(最大)1を食料3にできる。 |
131 | レンガ坑 | 「日雇い労働者」のアクションのたびに、追加でレンガ3を得る。 |
285 | ブリキ職人 | いつでもレンガを食料にできる。レンガ1につき食料1。 誰かが井戸を作ればレンガ2つにつき食料3にできる。(村の井戸でも可) |
213 | 季節労働者 | 2つ目の厩を建てると牛1、3つ目の厩で猪1、4つ目の厩で羊1を得る。(一度に建てた場合でも適用される) |
300 | 火酒作り | 収穫で食糧供給フェイズのたびに、野菜最大1を食料5にできる。 |
工業(家具製作所、製陶所、かご製作所)
家具製作所は1木を2飯に、製陶所は1レンガを2飯に、かご製作所は1葦を3飯に変換することができます。
このように書くと、かご製作所が魅力的に見えますが、一番使いやすいのは製陶所です。
レンガは比較的余りやすく、スペースも空きが出やすいためです。
「レンガ置き場」や「穴掘り」と組み合わせると更に良いでしょう。
7 | 家具製作所 | 収穫のたびに木最大1を食料2にできる。ゲーム終了時に木3/5/7でそれぞれ1/2/3点のボーナスを得る。 |
8 | 製陶所 | 収穫のたびにレンガ最大1を食料2にできる。ゲーム終了時にレンガ3/5/7でそれぞれ1/2/3点のボーナスを得る。 |
9 | かご製作所 | 収穫のたびに葦最大1を食料3にできる。ゲーム終了時に葦2/4/5でそれぞれ1/2/3点のボーナスを得る。 |
337 | レンガ置き場 | このカードは全員が使えるアクションスペースになる。ここを使うと持ち主に食料1を払ってストックからレンガ5を得る。持ち主が使うとレンガ5か2点を得る。 |
230 | 穴掘り | 3人ゲームから「レンガ1」を追加する。その上にすぐにレンガを置き、各ラウンドのはじめにさらにレンガ1を置く。このアクションを使う人から食料3をもらう。 |
職業や進歩の特殊効果
230 | ヤギ | 3人食糧供給フェイズのたびに食糧1を得る。自分の家にはこのヤギ以外の動物を飼えなくなる。(調教師があっても不可) |
10 | 井戸 | これ以降の5ラウンドのスペースにそれぞれ食料1を置く。これらのラウンドのはじめにその食料を得る。 |
66 | 村の井戸 | これ以降の3ラウンドのスペースにそれぞれ食料1を置く。これらのラウンドのはじめにその食料を得る。 |
家族を増やすタイミング
最終的に家族を5人にすべき、というのは先ほど説明しましたが、5人まで増やしていくタイミングも重要です。
理想のタイミングは以下の通り。
- 3人目:5 or 6ラウンド ← 最も重要!
- 4人目:8 or 9ラウンド ← 最悪遅れてもいい
- 5人目:12 or 13ラウンド ← 重要
3人目
4人目
5人目
ドラフトのコツ
ドラフトは、以下のポイントを押さえましょう。
- いつでも使える強いカードを取る ←後述
- コンボができるカードを取る ←強いコンボは後述
- 相性の悪いカードを取らない
- スタプレ材を取っておく
- 他人に取られたらやばいカードを押さえる
1. いつでも使える強いカードを取る
後で説明する「速攻で役に立つ強いカード」は、見つけたらすぐに取りましょう。
他の人に渡してはいけません。
2. コンボができるカードを取る
後で紹介する「覚えておきたいコンボ」が実現できそうだったら、該当するカードを取りましょう。
3. 相性の悪いカードを取らない
単体で見るとそこそこ強そうなのに、組み合わさると相性が悪いカードは避けましょう。
例えば、「斧」と「レンガ貼り」です。
それぞれ単独では良い効果ですが、「斧」は木の家で増築する路線を目指しており、「レンガ貼り」はレンガの家で増築していく路線で使うため、どちらかしか活かすことができません。
もったいないので、なるべく避けたほうが良いでしょう。
13 | 斧 | 木の家の増築はいつも木材2と葦2でできる。 |
243 | レンガ貼り | 進歩と改築はレンガ1つ少なくできる。さらに増築はレンガ2つ少なくできる。 |
4. スタプレ材を取っておく
スタプレ材とは、スタートプレイヤーのアクションのときに、一緒に出す低コストで条件の緩い小進歩のことです。
4番手、5番手だとスタプレアクションを狙いたくなりますが、その時、スタプレ単体で小進歩を出せないと非常にもったいないです。
一緒に出せる小進歩を確保しておきましょう。
代表的なスタプレ材は以下の通り。(他にもたくさんありますし、状況により変化します)
11 | 畑 | 飯1 | このカードを出したらすぐ畑を最大1つ耕す。 |
12 | 釣竿 | 木1 | 「漁」のアクションのたびに、追加で食料1を得る。ラウンド8からは追加で食料2を得る。 |
15 | パン焼き桶 | 木1 | レンガ暖炉と石の暖炉が小さい進歩になり好きな資材1つ安くなる。木の暖炉も資材1つ安くなる。 |
109 | 焼き串 | 木1 | 収穫で食糧供給フェイズのたびに家畜を1頭以上食料にすると、追加で食料1を得る。 |
120 | ヤギ | 無料 | 食糧供給フェイズのたびに食糧1を得る。自分の家にはこのヤギ以外の動物を飼えなくなる。(調教師があっても不可) |
5. 他人に取られたらやばいカードを押さえる
アグリコラで勝つためには、自分のことばかりではなく、他人の邪魔をすることも重要です。
ドラフトは常に同じ順番でカードを受け渡すので、前に流したカードと相性の良いカードや自分に悪影響を及ぼしそうなカードは自分で取ってしまいましょう。
危険の芽は早めに摘んでおくのが正解です。
旧版アグリコラで役に立つ強いカード
アグリコラは、ワーカープレイスメントですが、カードゲームとも言えるくらいカードが重要です。
数が多く、全てを覚えるのは大変なので、まずは、いつでも使える強いカードを覚えましょう。
覚えておくだけで点数が伸びる強カードたちです。
旧版アグリコラにおける強い職業
どんな場合でも使える「強い職業」を紹介します。
ドラフトで見かけたら、優先的に取りましょう。
163 畑守
【効果】「野菜1を取る」「畑1を耕す」「畑1を耕し種をまく」のアクションを、ほかの人が既に選んでいてもそのアクションスペースを使って行える。
【考察】終盤に、スタプレを取ってまで使いたい「畑1を耕し種をまく」アクションを手番気にせず使えることが保証される。かなりプレイが楽になる。
【リバイズドエディションでの有無】削除
182 炭焼き
【効果】自分かほかの人がパンを焼く進歩(パンの印の付いたカード)を行うたびに食料1と木材1を得る。
【考察】 出しておけば自動で飯と木が手に入る職業。自分でも良いのがまた強い。最大限活用するために、とにかく早く出したい。
【リバイズドエディションでの有無】削除。拡張のWizKidsデッキで復活。
197 ほら吹き
【効果】ゲーム終了時に、自分の前にある進歩カード5/6/7/8/9枚に対して、それぞれ1/3/5/7/9点ボーナスを得る。
【考察】 1枚のカードで最大9点獲得できる規格外のカード。取るからには、大進歩、小進歩ともに積極的に出して、9点を目指したい。
【リバイズドエディションでの有無】あり(基本デッキ)※ただし弱体化
205 葦集め
【効果】これ以降の4ラウンドのスペースに葦を1つずつ置く。これらのラウンドのはじめにその葦を得る。
【考察】毎ラウンド葦がもらえるため、行動に余裕が生まれるため、かなり使いやすい。序盤に出して、早めの増築に持っていきたい。
【リバイズドエディションでの有無】削除
225 畑番
【効果】「小麦1を取る」のアクションのたびに追加で畑を(最大)1つ耕せる。
【考察】小麦のアクションスペースは比較的入りやすいため、これで畑が耕せるのは大きい。早い段階から起動させ、小麦栽培とパン焼きコースに行くのが良い。
【リバイズドエディションでの有無】削除。拡張のWizKidsデッキで復活。
238 収入役
【考察】11ラウンド以降、自分だけおいしいアクションスペースに入れる強カード。他の人にもアクションスペースを公開する点は注意。
【リバイズドエディションでの有無】削除
260 毒見役
【考察】美味しいアクションスペースを確実にいただける。自分がスタプレのとき、周りに使われると非常に鬱陶しい。
【リバイズドエディションでの有無】削除
271 職業訓練士
【考察】職業のアクションに入らなくても良いのでかなり楽。ただし、周りのプレイヤーのタイミング次第なところもあるので、職業を出せるだけの飯は常備しておきたい。本棚やパトロンとのコンボは鉄板。
【リバイズドエディションでの有無】削除。
291 愛人
【考察】使うだけでいきなり家族を増やせるとんでもないカード。部屋無しでアクションも不要ときたら弱いはずがない。3人目に使うのはもちろん強いし、4人目、5人目でもOK。
【リバイズドエディションでの有無】削除
294 柴結び
【考察】貴重な葦を木材に替えられる。しかも木1個でOK。このカードを取れたら、ガンガン部屋を増やして石の家×5部屋を目指したい。
【リバイズドエディションでの有無】あり(基本デッキ)
307 家畜飼い
【考察】ちょくちょく柵を作れば、定期的に家畜を増やせる。調理場を取れば勅令基盤が安定する。
【リバイズドエディションでの有無】削除。
旧版アグリコラにおける強い小進歩
同じく、どんな場合でも使える「強い小さな進歩」を紹介します。
ドラフトで見かけたら、ぜひ取りましょう。
20 簡易かまど
【考察】小進歩でかつ低コストなのが強い。スタプレ材としても優秀。羊の変換の効率は悪いので注意。簡易かまどに加え、かまどや調理場を重ねて取るのも悪くない。
【リバイズドエディションでの有無】削除。
36 レンガの屋根
【考察】葦をレンガで代用できるだけでも十分強いが、条件もゆるく、コストもなし。おまけに1点もついてくるという、設定がおかしい強カード。取れたなら、何も考えずにレンガを取って部屋を増やせば良い。
【リバイズドエディションでの有無】削除。
37 レンガの柱
【考察】木が必要になる代わりに、レンガと葦が節約できる。早々にレンガに改築して、増築していこう。製陶所を持っていると余ったレンガも美味しく使える。
【リバイズドエディションでの有無】削除。(Wizkidsデッキで復活)
54 石切り場
【考察】条件の職業4がやや重いものの、効果は絶大。日雇い労働アクションが大幅に強化される。得た石は進歩に活用しても良いし、石工で食材に変えるのも良い。
【リバイズドエディションでの有無】削除。
81 木の家増築
【考察】小進歩で増築できる強カード。しかも葦が少なくて済む。使うと隣のプレイヤーに移動するため、対手に活用されないよう、タイミングには注意が必要。
【リバイズドエディションでの有無】削除。
120 ヤギ
(調教師があっても不可)
【考察】条件、コストなく、出すだけで飯と1点がもらえるカード。家に動物を替えなくなるデメリットはあるが、はやり強い。デメリットが気になり始めたら中級者。
【リバイズドエディションでの有無】削除。
121 木挽き台
【考察】木が大幅に節約できる。浮いた木は、家具製作所で食料にしたり、最終的にボーナスにするなどして活用したい。
【リバイズドエディションでの有無】削除。
126 柄付き網
【効果】 アクションで葦を取るたび、追加で食料2を得る。葦以外に他の資材も同時に取る場合は、追加で食料1を得る。
【考察】葦アクションに通い、葦を枯らして、周囲を苦しめるのが良い。自分はかご製作所で葦を美味しくいただこう。
【リバイズドエディションでの有無】削除。
135 ウマ
【考察】ノーコストで1種類の動物のマイナス点をカバーできるため、初心者にとてもオススメ。牛を捨てて、畑や柵の整備を行えば、低い点数から脱却できる。
【リバイズドエディションでの有無】削除。
138 葦の家
【考察】コストがきついが、出せばアクションが増える。葦4は、葦集めなどと組み合わせて対応したい。
【リバイズドエディションでの有無】削除。
まずは、これらのカードを覚えて、ドラフトで取るようにしましょう。
そして優先的に使うだけで、点数が伸びてくるでしょう。
旧版で覚えておきたいおすすめのコンボ
アグリコラには定番のコンボ(カードの組み合わせによる相乗効果)があります。
覚えておくだけで、一気に効率よく点数を稼げるので要チェックです。
漁の強化(漁アクション+梁、釣竿、カヌー、漁師)
漁をアシストする「梁」、「釣竿」、「カヌー」などの小進歩や「漁師」等の職業を集めましょう。
これらのカードがあれば、単に漁のアクションを行うだけで、そこそこの食料基盤となります。
95 | 梁(やな) | 「漁」か葦を取るアクションのたびに追加で食料1を得る。 |
11 | 釣竿 | 「漁」のアクションのたびに、追加で食料1を得る。ラウンド8からは追加で食料2を得る。 |
30 | カヌー | 「漁」のアクションのたびに、追加で食料1と葦1を得る。 |
161 | 漁師 | 漁のアクションのたびにそこに置いてある食料の2倍を得る。ただし釣竿・いかだ・カヌー・梁、柄付き網のを出しているプレイヤーがいたらそれぞれ食料1ずつ与える。 |
日雇い労働の強化(日雇いアクション+日雇い強化系+資材を食料に変換系)
日雇い強化系とは、「石切場」、「レンガ坑」、「季節労働者」のように、日雇い労働を行うことで、プラスで資源がもらえるカードを指します。
そして、資材を食料に変換系とは、その名の通り、資材を食料に変換するカードを指し、「石工」、「ブリキ職人」、「火酒作り」などが該当します。
これらを組み合わせることで、日雇いで効率よく食料を確保することが可能になります。
- 「石切り場+石工」
- 「レンガ坑+ブリキ職人」
- 「季節労働者+火酒作り」
54 | 石切り場 | 「日雇い労働者」のアクションのたびに、追加で石材3を得る。 |
256 | 石工 | 収穫のたび、石材(最大)1を食料3にできる。 |
131 | レンガ坑 | 「日雇い労働者」のアクションのたびに、追加でレンガ3を得る。 |
285 | ブリキ職人 | いつでもレンガを食料にできる。レンガ1につき食料1。 誰かが井戸を作ればレンガ2つにつき食料3にできる。(村の井戸でも可) |
213 | 季節労働者 | 2つ目の厩を建てると牛1、3つ目の厩で猪1、4つ目の厩で羊1を得る。(一度に建てた場合でも適用される) |
300 | 火酒作り | 収穫で食糧供給フェイズのたびに、野菜最大1を食料5にできる。 |
小劇場の強化(小劇場アクション+芸人系)
芸人系とは、「踊り手」、「魔術使い」、「曲芸師」、「昔語り」など、小劇場で効果を発揮する職業を指します。
これらの職業を出していれば、小劇場が強化されるため、複数枚重ねて出したいところです。
ただし、小劇場は、増築スペースでもあるため、周りのプレイヤーに入られる可能性も高いので注意しましょう。
212 | 踊り手 | 「小劇場」のアクションを行った時、食料が1~3しか置いてなくても食料4を得る。 |
311 | 魔術使い | 自分の家族の最後の1人を「小劇場」のアクションに置くたびに、追加で小麦1と食料1を得る。 |
269 | 曲芸師 | 「小劇場」のアクションのたび、他の人全員が家族を置き終わった後で、 小劇場に置いた家族を「畑1を耕す」か「小麦1を取る」か「畑1を耕して種をまく」の アクションのいずれかに(空いていれば)移動してそのアクションを行うことができる。 |
169 | 昔語り | 「小劇場」のアクションのたびに食料1だけをそのスペースに残して、代わりに野菜1を得ることができる。 |
他人に乗じた職業で飯入手(飯もらえる系+職業出し系)
飯もらえる系とは、「ぶらつき学生」、「パトロン」、「本棚」など、職業を出すことで飯が増えるカードです。
275 | ぶらつき学生 | 職業を出すときに、職業カードの手札から誰かに引いてもらって出すことができる。 そのたびに食料3を受け取り、その職業を出すのに払ってもよい。 |
192 | パトロン | これ以降職業を出すたびに、食料2を得る。この食料はその時出した職業のコストの支払いに当ててもよい。 |
112 | 本棚 | 職業を1つ出すたびに食料3を得る。この食料は、その職業を出すコストに使用できる。 |
また、職業出し系とは、「職業訓練士」、「人形使い」、「学者」など、他人のアクションに乗っかって職業を出せるカードです。
271 | 職業訓練士 | ほかの人が職業を出すたびに、食料3を払えば自分も職業1を出せる。4枚目以降の職業は食料2だけでよい。(自分で職業を出した場合は2枚出せない) |
249 | 人形使い | ほかの人が「小劇場」のアクションを行うたびに食料1を払って職業1を出せる。(食料はストックへ払う) |
279 | 学者 | 石の家に住み次第、毎ラウンドのはじめに食料1で職業カードを出すかコストを払って進歩カードを出せる。 |
飯もらえる系と職業出し系を組み合わせることで、アクションを消費することなく、食料を確保することができるようになります。
以上が、アグリコラ旧版の攻略法です。
新版(リバイズドエディション)の攻略法
ここからは、新版(リバイズドエディション)のコツを解説します。
ベースは、上述してきた旧版での攻略法になるので、変わった点を中心に解説します。
旧版からの変更点は?
繰り返しになりますが、旧版からリバイズドエディションでの変更点は以下の通りです。
旧版から新版での変化
- プレイ人数 : 旧版は1~5人 → 新版は1~4人。(拡張により最大6人まで)
- カード種類 : 強すぎるカードと弱すぎるカードが削除された上で、新カードが追加。
- アクションスペースも変更。
旧版で遊んだことのある方は、新版(リバイズドエディション)での違いを理解するところから始めましょう。
では、簡単に補足していきます。
変更点① プレイ人数
アグリコラ旧版のプレイ人数は1~5人用でした。
特に5人が最もバランス良くなるように設計されています。
一方、リバイズドエディションのプレイ人数は1~4人です。4人プレイが最もバランス良いです。
拡張により6人まで遊べますが、基本となる最適人数が5人から4人に変更されたことを頭に入れましょう。
この変更により、後述するアクションスペースも変化していますよ。
変更点② カードの種類
旧版では非常に多くのカードがありましたが、リバイズドエディションでは、大幅に見直されました。
具体的には、職業カードが169枚から48枚に、小さな進歩カードは139枚から48枚に減少しました。
主に、旧版で強すぎたり、弱すぎたりするカードが削除されています。
また、単に減っただけでなく、新たなカードも追加されています。
リバイズドエディションでは全体的に、カードのバランスが良くなったということを覚えておきましょう。
変更点③ アクションスペース
プレイ人数の変化により、アクションスペースも見直されました。
4人プレイ時では、旧版は、増員アクションが少なく、全プレイヤーが苦戦することが多々あります。
リバイズドエディションでは、増員スペースが増加しました。一方で、増築スペースが減少しています。
5人プレイでは、木4個スペースがなくなりました。また、葦石木の葦がラウンドをまたいでも、たまらなくなりました。
総じて、木が集まりにくくなって、葦が少しだけ集めやすくなりました。
また、職業スペースが3マスになり、使いやすくなりました。さらに、増築(建て増し)は、1回に何部屋でも建てられるようになりました。
6人プレイでは、5人戦のアクションに加えて、新しいアクションスペースが追加されます。
具体的には、「小進歩」、「持っていない家畜を羊→猪→牛で得る」、「1飯→小麦+1飯→畑を耕す」、「木/レンガ+葦/石+飯」というアクションが増えました。
リバイズドエディションの基本的な戦術
新版(リバイズドエディション)の基本的な考え方や戦略は旧版と大きく変わりません。
カードの内容こそ変わっていますが、ベース変わっていないので、前述の「旧版の基本的な戦略」を読み込みましょう。
リバイズドエディションで新たに加わった強いカードに関しては、次の項で紹介します。
新版(リバイズドエディション)で役に立つ「強いカード」
新版(リバイズドエディション)では、大きくカードの内容が見直されました。
強いカードにも変化が出たので、解説します。
新版(リバイズドエディション)における強い職業
A102 小売人
【効果】このカードの上に図の通りに品物を重ねる。いつでも食料1を払って一番上の品物を購入できる。(下から野菜、葦、レンガ、野菜、石材、葦、小麦、木)
【考察】 旧版から引き続き登場。飯で資源が買えるカード。出すからには全て使い切りたいが、食料切れにならないように注意。
【旧版での有無】あり。
A114 季節労働者
【効果】「日雇い労働者」のアクションスペースを使うたび、追加で小麦1を得る。ラウンド6以降は代わりに野菜1を得ても良い。
【考察】 こちらも旧版から引き続き登場。ゲーム後半に野菜を得られるのがとても強い。出して日雇い労働するだけで美味しい効果を発揮するため、使いやすくオススメ。
【旧版での有無】あり。
A133 ほら吹き
【効果】得点計算のとき、自分の前に進歩カードが5/6/7/8/9/10枚あれば、2/3/4/5/7/9点ボーナスを得る。
【考察】 単体で最高9点を生み出す、とてもすごいカード。このカードを取るからには進歩をたくさん出すことに徹したい。旧版から少し弱くなったが、それでも十分強い。
【旧版での有無】あり。※若干効果に変更あり
A138 もり打ち
【効果】「漁」を使うたびに、追加で木1を支払えば、葦1と家族1人につき食料1を得る。
【考察】木と引き換えに、葦と飯をゲットできる。木さえ確保できるならかなり重宝する。漁を補助するカヌーなどと一緒に使えば、食料基盤は盤石。
【旧版での有無】なし。
B091 鋤手助手
【効果】「日雇い労働者」のアクションスペースを使うたびに、追加で畑を1つ耕すことができる。
【考察】 「日雇い労働者」で畑が耕せる非常に強いカード。リバイズドエディションでは、畑を耕す「鋤」系のカードが削除されているので、特に貴重。ちょっと強すぎる気がする。
【旧版での有無】なし。
B095 壁職人の親方
【効果】大きい進歩の石材コストが、初期の家から増築した部屋の数だけ安くなる。
【考察】 石を節約できる強カード。序盤から部屋を増やし、大進歩を安く買おう。木や葦を節約できるカードと一緒に使うと加速できる。
【旧版での有無】なし。
B104 夢遊病者
【効果】いつでも羊1を、猪1か野菜1か石材1に交換できる。
【考察】 羊を他の貴重な資源に替えられる。特に野菜や石への変換が強い。序盤から使えば、大進歩を先取りできる。初心者は、最後にマイナス点を減らす動きだけでも十分強い。
【旧版での有無】なし。
L059 木材あさり
【効果】他のプレイヤーが累積スペースから木をちょうど2つか3つ取るたびに、共通のストックから木1を得る。
【考察】 出すだけで木を自動で稼いでくれる強カード。とにかく早く出したい。
【旧版での有無】なし。
B145 柴結び
【効果】改築または1部屋増築するたびに、必要な葦1または葦2を木材1だけで代用できる。
【考察】 旧版でも強力だったが、新版でも引き続き登場。もちろん強い。木材不足に注意しながら、部屋を増やし、改築で点数を伸ばしたい。
【旧版での有無】あり
※紹介した一部のカードは、こちらの拡張に含まれています。
新版(リバイズドエディション)における強い小進歩
A016 踏み粘土
【効果】このカードを出したとき、すぐにレンガ1を得る。柵を作るとき、木材の代わりにレンガを使うことができる。
【考察】 レンガを木に代用できるカード。アグリコラでは、木は常に不足し、レンガが余りがちなので、とても楽になるカード。かなり強い。
【旧版での有無】なし
A078 カヌー
【効果】「漁」を使うたびに、追加で食料1と葦1を得る。
【考察】 旧版から引き続き登場し、やっぱり強い。もり打ちなどと合わせて使えば、簡単に盤石な食料基盤と葦が得られる。葦スペースに通わなわくてよいのもかなりのメリット。
【旧版での有無】あり
B013 家具職人小屋
【効果】木の家の増築は木2、葦2だけでできるようになる。
【考察】木が大幅に節約され、言うまでもなく強い。リバイズドエディションで最強クラスに強いカード。
【旧版での有無】なし
B010 移動住宅
【効果】このカードが家族1人分の住む場所となる。
【考察】 葦なしで家族を増やすことができる。序盤で3飯はややコストが重いが、それでも葦が不要で、木も少なくてもよいため強力。飯がなんとかなるのなら、是非3人目の家族に使いたい。
【旧版での有無】オランダデッキ(NL016)に入っていた。※飯が必要となり、やや弱くなった
※紹介した一部のカードは、こちらの拡張に含まれています。
新版(リバイズドエディション)での定番コンボ
基本的には旧版のコンボと共通することも多いですが、カードが変わっているので、リバイズドエディション用に記載します。
漁の強化(漁アクション+ニシン鍋、カヌー、もり打ち)
漁をアシストする「カヌー」、「ニシン鍋」などの小進歩や「もり打ち」等の職業を集めましょう。
これらのカードがあれば、単に漁のアクションを行うだけで、そこそこの食料基盤となります。
B047 | ニシン鍋 | 「漁」を使うたびに以降の3ラウンドに1飯を置く |
A078 | カヌー | 「漁」を使うたびに、追加で食料1と葦1を得る。 |
A138 | もり打ち | 「漁」を使うたびに、追加で木1を支払えば、葦1と家族1人につき食料1を得る。 |
日雇い労働の強化
「季節労働者」、「日雇い農夫」、「鋤手助手」、「粘土層の窪地」など、日雇い労働を強化するカードを複数使用することで、手番が節約できます。
A114 | 季節労働者 | 「日雇い労働者」のアクションスペースを使うたび、追加で小麦1を得る。ラウンド6以降は代わりに野菜1を得ても良い。 |
B087 | 日雇い農夫 | 「日雇い労働者」のアクションスペースを使うたびに、部屋を1つ増築するか、改築ができる(コストは必要)。 |
B091 | 鋤手助手 | 「日雇い労働者」のアクションスペースを使うたびに、追加で畑を1つ耕すことができる。 |
B077 | 粘土層の窪地 | 「日雇い労働者」のアクションスペースを使うたびに、追加でレンガ3を得る。 |
石の家コンボ(学者+召使+鋤職人)
石の家コンボは、「鋤職人」、「学者」、「召使」といった石の家に住み始めることで効果が発動するカードを集め、効果を高めるコンボです。
また、「修理屋」をあわせて使うことで、レンガの家を飛ばして石の家に早く住むことができるため、合わせて使いたいところです。
A090 | 鋤職人 | 石の家に住み次第、各ラウンドのはじめに食料1を支払えば畑を1つ(だけ)耕すことができる。 |
B097 | 学者 | 石の家に住み次第、毎ラウンドのはじめに、食料1で職業カード1毎を出すか、コストを払って小さい進歩カード1枚を出せる。 |
B107 | 召使 | 石の家に住み次第、それ以降の全てのラウンドスペースに食料を3つずつ置く。これらのラウンドのはじめにその食料を得る。 |
A087 | 修理屋 | 木の家をレンガの家にせず、直接石の家に改築できる。 |
まとめ アグリコラのコツを掴んで攻略しよう!
今回紹介した「勝つための基本的な戦略」、「役に立つ強いカード」、「定番コンボ」を覚えることで、点数が劇的に伸びるはずです。
アグリコラは確かに最初は難しいゲームですが、基本をきちんと理解すれば、とても面白いゲームです。
是非、名作「アグリコラ」を楽しみましょう。
おまけ もっと攻略法を知りたいなら解説本を読もう!
今回、基本的な考え方、強いカード、定番コンボを解説してきました。
ここまでの内容を理解すれば、初心者から脱却する助けになるでしょう。
しかし、これらはごく一部に過ぎません。アグリコラはとても深いゲームです。
もっとアグリコラの攻略法、コツを詳しく知りたいなら、解説本・攻略本がおすすめです。
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アグリコラ作者の「ウヴェ・ローゼンベルク」は魅力あふれる作品を多く手掛けているドイツのボードゲームデザイナーです。
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