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アグリコラ(Agricola)の基本情報、ゲームの流れ、魅力をご紹介します。
- 一家で農場を作り上げるゲーム。家畜や畑などで家族の食料をまかないつつ、発展させていき、誰よりも発展した農場を作る!
- 約120分かかる重量級ゲームですが、効率の良い食料基盤をつくるなど考えることが多く、やりごたえたっぷり。
- 約300種類の特殊カード(小進歩、職業)を使用するベーシックゲームでは、ゲームの自由度が更に広がり、戦術やコンボを見つけ出す楽しさが加わる!
- 2008年にドイツ年間ゲーム大賞 複合ゲーム特別賞 をはじめ多くの賞を獲得し、ボードゲームギークで首位にもなった伝説的な名作。
アグリコラを攻略するためのコツを知りたい人は「初心者泣かせの「アグリコラ」を攻略するためのコツを解説!」をどうぞ。
初心者が上達し、勝つための考え方、覚えておくだけで強いカードや定番コンボを解説しています。
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アグリコラ(Agricola)の基本情報
ゲーム関連
- 人数:1-5人(リバイズドエディションでは標準で1~4人)
- プレイ時間:約120分
- 対象年齢:12歳〜
- ゲームのジャンル:ワーカープレイスメント
- 運要素:低い
- ルールの難しさ:難しい
作品情報
原題:Agricola
作者:ウヴェ・ローゼンベルク(Uwe Rosenberg)
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発売時期:2007年
参考価格:7020円
受賞歴:ドイツゲーム賞、ドイツ年間ゲーム大賞 特別賞など多数
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アグリコラ(Agricola)の概要
アグリコラは、一家で農場を作り上げるゲームです。家畜や畑などで家族の食料をまかないつつ、農場を発展させていき、最終的に農場の点数で勝負します。
2008年にドイツ年間ゲーム大賞“複合ゲーム特別賞”を受賞するなど、多くの賞を獲得し、ボードゲームギークで首位になるなどした伝説的な名作ゲームです。
基本的には、家族のコマを配置するワーカープレイスメント系のゲームですが、中級者以上向けのルールでは、ゲームの最初に好きなカードを取り合うドラフトの要素があり、戦略に幅をもたせています。
約120分かかる重量級ゲーム(いわゆる重ゲー)ですが、1〜5人でプレイでき、かなり満足感があります。
家族の食料が不足しないよう計算したり、木やレンガなどの資源を余すことなく有効に使う方法を思案したりと、考えることが多くて、ものすごく面白いです。
ゲームの目的と勝利条件
アグリコラでは、全14ラウンドの間で点数の高い農場を作り上げるのが目的です。
14ラウンド終了後に、最も点数の高いプレイヤーが勝利です。
農場の点数は、畑、牧場、家畜(羊、豚、牛)、作物(小麦、野菜)の数で決まります。
点数の詳細は後述しますが、上記で持っていないものがあるとマイナス点になるため、すべてを満遍なく発展させる必要があります。
アグリコラ(Agricola)のルール、ゲームの流れ
今回の記事では、アグリコラの基本となるファミリーゲームのルールを説明していきます。
中級者以上向けのベーシックゲームも内容は共通なので、まずは、ファミリーゲームのルールを覚えましょう。
アグリコラって何をどうするゲーム!?
アグリコラで集める資源
アグリコラでは、以下の5種類の資源を集めて、農場を発展させます。
- 木
- レンガ
- 石
- 葦(あし)
- 食料
それぞれの資源の基本的な使い道は、下記のとおりです。
木
- 柵を立てて、牧場を作る。
- 厩(うまや)を作る。
- 木の部屋を増築する。
レンガ
- 大きな進歩(かまど、オーブンなど)を作る。
- レンガの部屋に改築する(木の部屋からレンガの部屋にレベルアップ)。
- レンガの部屋を増築する。
葦(あし)
- 部屋の改築、増築に必要。
石
- 大きな進歩(井戸、家具製作所など)を作る。
- 石の部屋に改築する。(レンガの部屋から石の部屋にレベルアップ)。
- 石の部屋を増築する。
食料
- 収穫フェイズで家族に食べさせる。
- ベーシックゲームで職業につく時にも必要。
農場における各施設・建物の役割
プレイヤーは、農場を発展させるため下記の施設を作ります。
- 牧場
- 厩(うまや)
- 畑
- 部屋
各施設・建物の役割と作り方は下記のとおりです。
牧場
- 柵を囲うことで牧場となる。
- 柵1本に付き、木が1つ必要。
- 1×1のスペースにつき、2頭の家畜(羊、豚、牛)を飼うことができる。
厩(うまや)
- 木を2個使って作る。
- 厩では家畜を1頭を飼うことができる。(1つにつき1頭)
畑
- 土地を耕すアクションで空き地が畑となる。
- 小麦や野菜を栽培することができる。
部屋
- 増築することで、部屋を増やすことができる。(初期は2部屋)
- 部屋の数だけ、家族を増やす事ができる。
大きな進歩
アグリコラでは、資源を使って、大きな進歩と呼ばれる文明の発展を行うことができます。
大きな進歩を行うことで、ゲームを有利にすすめることができるようになります。
大きな進歩は全部で10種類ありますが、主要なものを4つを取り上げて紹介します。
- かまど・調理場
- レンガのオーブン・石のオーブン
- 産業(家具製作所 / 製陶所 / カゴ製作所)
- 井戸
各施設・建物の役割と作り方は下記のとおりです。
かまど・調理場
- 家畜(羊、豚、牛)を食料に変換することができる。
- レンガと石で作る。
レンガのオーブン・石のオーブン
- パンを焼く(小麦を食料に変換する)ことができるようになる。
- レンガと石で作る。
産業(家具製作所 / 製陶所 / カゴ製作所)
- 木 / レンガ / 葦を食料に変換することができる。
- 木 / レンガ / 葦と石で作る。
井戸
- 次の5ラウンド開始時に1つずつ食料を得ることができる。
ゲーム全体の流れ
アグリコラは、6ステージ、全14ラウンドから構成されます。
4、7,9,11、13,14ラウンドの終了時には、収穫というフェイズが入ります。(後述)
・ステージ1
ラウンド1、ラウンド2、ラウンド3、ラウンド4 → 収穫
・ステージ2
ラウンド5、ラウンド6、ラウンド7 → 収穫
・ステージ3
ラウンド8、ラウンド9 → 収穫
・ステージ4
ラウンド10、ラウンド11 → 収穫
・ステージ5
ラウンド12、ラウンド13 → 収穫
・ステージ6
ラウンド14 → 収穫
各ラウンドの流れ
各ラウンドは、以下の流れで進めます。
- ラウンド開始
- アクション
- 帰宅
ラウンド開始
ラウンド開始時には、アクションカードを開示します。
ラウンドが進むに連れ、アクションの選択肢が増えていきます。(アクションに関しては後述)
アクションカードを開示したら、各アクションカードの上に、資源を補充します。
アクション
各プレイヤーが順番に、自分の家族のコマを1つずつアクションカードの上に置いていきます。
すでに人がいる場合は、乗せることができません。
置いたら、そのアクションを実行します。
アクションは、たくさんありますが、主なものを下記に紹介します。
帰宅
アクションカードの上にいる家族を部屋に戻します。
収穫フェイズの流れ
4、7,9,11、13,14ラウンドの終了時には、収穫のフェイズがあります。
収穫は、3つの流れで進められます。
- 作物の収穫:畑に作物が植えてある場合は、その一番上から1つ取る
- 食料供給:家族1人につき食料2つを与える(食料が不足した場合、1つにつき物乞いカード1枚受け取る。1枚につきー3点)
- 家畜の繁殖:同じ種類で2頭以上いる家畜が1頭増える(増えた家畜を飼えるスペースがある時のみ)
ゲームの終了条件と点数計算
14ラウンド後の収穫フェイズが終わったら、ゲーム終了です。点数計算を行い、最も点数の高いプレイヤーが勝利となります。
点数計算の方法
農場の畑、牧場、家畜、作物、厩、部屋、家族の数をカウントして、数に応じて点数を得ます。
畑、牧場、小麦、野菜、家畜は共通して、持っていない場合、ー1点です。
所有している場合は、数に応じて点数がもらえます。(最大4点)
また、上記以外にも農場の発展に応じて、下記のように得点が得られます。
- 農場内の未使用スペース:1マスにつき-1点
- 柵で囲まれた厩:1つにつき1点
- レンガの家:1部屋につき1点加算
- 石の家:1部屋につき2点加算
- 家族:1人につき3点
- 大きな進歩:それぞれのカードに記載の点数を得る
- 物乞いカード:1枚につきー3点
おすすめポイント ~アグリコラの魅力とは~
飢えとの戦い!食べたくないけど食べなきゃいけないジレンマ!
アグリコラで農場を発展させるには、家畜を繁殖させたり、小麦や野菜を育てる必要があります。
でも、家族が生活していくには、食料を用意する必要があり、泣く泣く家畜や小麦、野菜を食べなければなりません。
この「ジレンマ」こそが、アグリコラの魅力の一つです。
初アグリコラ(^^)✨盤面を埋めるのと食料確保で必死だった!家畜で食いつなぐ感じに。次は上手く植物収穫したい!#はまりばカフェ pic.twitter.com/NBz04IcvJi
— つな (@tsuna_0602) March 25, 2018
アグリコラは、食料供給がとてもシビアなゲームです。
収穫フェイズのたびに、家族全員分の食料が必要になり、食料が1つでも不足すると物乞いカードによるマイナス点で、再起不能なほどのダメージを負います。
いかにして、相手プレイヤーよりも優れた食料基盤を確立するかを考えるのが、アグリコラの面白いポイントです。
小さな進歩と職業カードで、ゲーム性がさらに広がる!
アグリコラでは、中級者以上向けのベーシックルールがあり、小さな進歩カードと職業カードを追加で使用して遊びます。
(初心者はまずは、この記事で説明しているファミリールールで遊ぶのをおすすめします。)
小さな進歩(小進歩と呼びます)と職業の例を下記に示します。
うまく使うことで、ゲームを優位に進めることができます。
アグリコラ職業4+入り62点!
ガラスビン、家庭教師等のボーナスで点数が凄い伸びて嬉しかった(꒪˙ ˙꒪) pic.twitter.com/uvmRcPVAmV— しず (@shizu421225) August 6, 2019
小さな進歩カードと職業カードが加わると、ドラフトの要素や、カード同士のコンボ(相乗効果)などにより、戦術の幅が大きく広がり、とても自由度の高いゲームになります。
これこそがアグリコラ最大の魅力です。
アグリコラは、中級者・上級者にオススメなゲーム
いかがだったでしょうか。
今回は、アグリコラの基本情報、ゲームの流れ、魅力をご紹介しました。
アグリコラは、ややルールが複雑で、最初は難しく感じるかもしれませんが、一旦覚えるとその面白さに引き込まれると思います。
中級者・上級者にとてもオススメなボードゲームですので、是非プレイしてみてください。
初心者の方は、是非中級者以上の方と一緒にプレイして、ルールを覚えましょう。
- アグリコラは、一家で農場を作り上げるゲームです。家畜や畑などで家族の食料をまかないつつ、発展させていき、最終的に農場の点数で勝負します。
- 2008年にドイツ年間ゲーム大賞“複合ゲーム特別賞”を受賞するなど、多くの賞を獲得し、ボードゲームギークで首位になるなどした伝説的な名作ゲームです。
- 約120分かかる重量級ゲーム(いわゆる重ゲー)ですが、1〜5人でプレイでき、かなり満足感のあるゲームです。
- 家族の食料が不足しないよう、効率のよい食料基盤を考えたり、木やレンガなどの資源を余すことなく有効に使う方法を思案したりと、考えることが多いのが魅力です。
- 約300種類の特殊カード(小進歩、職業)を使用するベーシックゲームでは、ゲームの自由度が更に広がり、戦術やコンボを見つけ出す楽しさが加わります。
アグリコラの攻略するためのコツを知りたい人は「初心者泣かせの「アグリコラ」を攻略するためのコツを解説!」をどうぞ。
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