引き切り戦術の特徴としては、デッキの中身のカードを毎ターン使える事があり、これは非常に強力です。
また、金量を爆発させることで、1ターンに2枚以上の属州を購入できることも特徴です。
金量重視のステロイドが先行逃げ切り型なのに対して、引き切りは追い上げ型になります。
引き切り戦術の特徴
引き切り戦術のメリット
まずは、引き切り戦術のメリットを整理しましょう。
- 購入したカードを毎ターン使用できる
- 1ターンに複数枚の属州を一気に買える
- コンボを決めるのが楽しい!
引き切り戦術のデメリット
引き切り戦術にはデメリットもあります。
【引き切り戦術のメリット】
- 購入したカードを毎ターン使用できる
- 1ターンに複数枚の属州を一気に買える
- コンボを決めるのが楽しい!
【引き切り戦術のデメリット】
- デッキ構築に時間がかかる
引き切りでいくかどうかの判断ポイント
ここで、引き切り戦術を採用するかどうかを判断するポイントを解説します。
- ドローとアクションの両方を増やせる(必須)
- 購入を増やすことができる(必須)
- 獲得効果のあるカードがある
- 白金貨・植民地場である
【引き切りを検討すべきサプライ】
- ドローとアクションの両方を増やせる(必須)
- 購入を増やすことができる(必須)
- 獲得効果のあるカードがある
- 白金貨・植民地場である
引き切りデッキ組み方のコツ
ここからは、引き切りデッキの組み方を解説します。
引き切りデッキのベースは「村系+ドロー系」
引き切りデッキの基本は「村系+ドロー系」です。
これらがないことには、コンボを成立させるのが難しいです。
まずは、「村系+ドロー系」をベースとして買い集めましょう。
【村系】
村、鉱山の村、原住民の村、漁村、バザー、大学、労働者の村、都市、農村、宿屋、国境の村、吟遊詩人、城塞、山賊の宿営地、広場、港町、失われし都市、ヴィラ、市街、騒がしい村、陣地、恵みの村、呪われた村、根城、山村、囲郭村 など
【ドロー系】
鍛冶屋、拷問人、貴族、大衆、辺境伯、地下墓所、熟練工、ワイルドハント、総督、議事堂、狩場 など
引き切りデッキに取り入れたいカード
サーチ系
倉庫(海辺)
コスト | 3 | 種別 | アクション |
効果 | +3カードを引く +1アクション カード3枚を捨て札にする。 |
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解説 | 引いてから捨札にできるのがポイント。+1アクションがついており、非常に使いやすい。倉庫などの捨て札にする効果は「坑道」との相性が良いことも覚えておきたい。 |
保管庫(繁栄)
コスト | 5 | 種別 | アクション |
効果 | +2カードを引く 好きな枚数のカードを捨て札にする。 捨て札にしたカード1枚につき+1コイン。 他のプレイヤーは全員、カード2枚を捨て札にしてもよい。そうした場合、そのプレイヤーはカード1枚を引く。 |
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解説 | ステロのためにあるようなカード。金貨や属州がいとも簡単に買えるようになる。ゲーム展開が非常に早くなり、このカードが有る場ではステロに行かないと負けるレベル。 |
地下墓所(暗黒時代)
コスト | 5 | 種別 | アクション |
効果 | 山札の上から3枚のカードをみる。次のうち1つを選ぶ:「その3枚を手札に加える。」;「その3枚を捨て札にし、+3カードを引く。」 このカードを廃棄したとき、このカードよりもコストが少ないカード1枚を獲得する。 |
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解説 | これ1枚で6枚分の山札を掘り進めることができる。キーカードを引けるは非常に高く、是非取り入れたい。 |
狩猟団(収穫祭)
コスト | 5 | 種別 | アクション |
効果 | +1カードを引く +1アクション 手札を公開する。手札のいずれとも異なるカードが1枚公開されるまで山札を公開する。 その1枚を手札に加え、残りを捨て札にする。 |
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解説 | デッキ内の屋敷や銅貨などの邪魔なカードを捨て札にしつつ、キーカードを引いてくるのに役立つカード。複数枚入れるとかなり安定する。 |
偵察隊(冒険)
コスト | 2 | 種別 | イベント |
効果 | +1カードを購入 山札の上から5枚のカードを見る。 その中の3枚を捨て札にし、残りを好きな順番でデッキの上に戻す。 |
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解説 | デッキ内の余分なカードを捨て札にできる山札操作系のイベント。+1購入がついていいるため、余った金量で使用できるのが良い。 |
勝利点トークン獲得系
勝利点トークン獲得系とは、使用するたびに勝利点トークンをゲットできるアクションカードです。
主に「繁栄」に登場します。
記念碑(繁栄)
コスト | 4 | 種別 | アクション |
効果 | +2コイン +1勝利点トークン |
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解説 | デッキ内の不要カードを増やさずに、勝利点を重ねられる。1ターンに複数枚の使用を目指したい。 |
司教(繁栄)
コスト | 4 | 種別 | アクション |
効果 | +1コイン +1勝利点トークン 手札1枚を廃棄する。そのカードのコストの1/2(端数切り捨て)分の勝利点トークンを得る。 他のプレイヤーは全員、手札を1枚廃棄してもよい。 |
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解説 | 不要な手札を廃棄しながら勝利点トークンを得られる便利カード。相手にもメリットがあるので注意。 |
ならず者(繁栄)
コスト | 6 | 種別 | アクションーアタック |
効果 | +1カードを購入 +2コイン 他のプレイヤーは全員、自分の手札が3枚になるまで捨て札をする。 このカードが場に出ている間、カード1枚を購入するとき、+1勝利点トークン |
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解説 | ならず者自体に購入プラスがついているため、複数枚使用×複数購入で効果は倍増。使用時は銅貨の購入を行ってでも勝利点トークンを集めたい。アタック効果まで強力なので是非取り入れたいカード。 |
トラベラー
トラベラー
- 騎士見習い→トレジャーハンター→ウォリアー→ヒーロー→チャンピオン
- 農民→兵士→脱走兵→門下生→教師
その他のカード
島(海辺)
コスト | 4 | 種別 | アクションー勝利点 |
効果 | このカードと、手札にあるもう1枚のカードを脇に置く。 ゲーム終了時に、このカードの効果で脇に置いた2枚を、あなたの山札へ戻す。2勝利点 |
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解説 | 不要カードと共にデッキから除外できる勝利点カード。引き切ったときに、まとめて処分すればデッキの中の不純物を減らすことができる。ターミナルアクションである点は要注意。 |
豊穣の角笛(収穫祭)
コスト | 5 | 種別 | 財宝 |
効果 | 0コイン このカードを使うとき、あなたの場に出ている異なるカード名のカードを数え(このカードも含む)、 コストが最大でその数分のカード1枚を獲得する。 それが勝利点カードの場合、このカードを廃棄する。 |
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解説 | コインは生まないが、カードを獲得できる財宝カード。様々なカードを使ってコンボをつなげれば金貨や属州の到達も可能。銅貨、銀貨、金貨、豊穣の角笛だけでも4種類なので、意外と伸びる。 |
国境の村(異郷)
コスト | 6 | 種別 | アクション |
効果 | +1カードを引く +2アクション このカードを獲得するとき、このカードよりもコストが少ないカード1枚を獲得する。 |
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解説 | 5コスト以下のカードが無料で付いてくる村。非常に割安かつ、スピードが早い。特に、5コスト以下の強力なドローカードを同時に獲得するとデッキが一気に強化される。 |
鍛造(繁栄)
コスト | 7 | 種別 | アクション |
効果 | あなたの手札から好きな枚数のカードを廃棄する。廃棄したカードのコストの合計と同じコストのカード1枚を獲得する。 | ||
解説 | 引ききった際に、一気にデッキ内の屋敷や銅貨などを処分しつつ、白金貨などのカードへのアクセスに使用したい。 |
【引き切りデッキに入れたいカード】
- サーチ系:倉庫、保管庫など(坑道とのコンボ)
- 勝利点トークン獲得系:記念碑、司教、ならず者など
- トラベラー:騎士見習い、農民
- その他:島、豊穣の角笛、鍛造など
引き切りデッキでの戦い方
最後に、引き切りデッキでの戦い方を解説します。
まずはサプライチェック!
まずは、ゲーム開始時のサプライチェックで、引き切りができて、有効に機能しそうかを判断します。
サプライチェックのポイントは以下のとおりです。
【引き切りを検討すべきサプライ】
- ドローとアクションの両方を増やせる(必須)
- 購入を増やすことができる(必須)
- 獲得効果のあるカードがある
- 白金貨・植民地場である
これらを満たさないのであれば、引き切りは諦めましょう。
デッキ構築の流れ!
引き切りが向いているサプライであれば、以下の流れでデッキを構築しましょう。
- 村系+ドロー系を集める
- 購入プラスのカードを獲得
- 相性の良いカードを追加
- 16金2購入以上となるように金量を追加
まとめ コンボを極めて引き切りで勝利しよう!
ドミニオンマニアによるドミニオンファンのための一冊。
私も初心者を抜け出すために何度も読みまくりました。