我々が生まれ育った国「日本」は、島国であることもあり、様々な独自文化が発展してきました。
日本人にとっては、当たり前に感じている文化や歴史も、海外の人から見ると珍しく映るものも多く、日本のカルチャーは大変人気があります。
そして、それを裏付けるように、日本の文化や歴史をテーマとしたボードゲームは、国内外から多数出版されています。
今回、多数出版される日本文化をテーマとしたボードゲームの中から、7つのテーマ・ボードゲームをピックアップしました。
ボードゲームで遊びながら、日本の文化や歴史に関する教養を身につけちゃいましょう!
枯山水 / 枯山水(Stone Garden)
まずは「枯山水」の基礎知識から!
「枯山水」をボードゲームで味わおう!
原題:枯山水 | 作者:山田 空太 | 発売年:2014年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:75分 | fa-user-plus年齢:10歳~ |
東海道 / 東海道(Tokaido)
まずは「東海道」の基礎知識から!
「東海道」をボードゲームで味わおう!
「東海道」では、プレイヤーは旅人となり、タイトル通り、東海道を通って、京都から江戸を目指します。
その途中で、お土産や景色を集めていきます。何とも風情のあるゲームです。
東海道はすごろく系ゲームですが、サイコロは使用しません。
常に後ろにいるプレイヤーがどこまででも進む事が出来ます。
各マスは早いもの勝ちで埋まるので、先に止まりたいところですが、早く進みすぎると勝利点が集められないので、悩ましい。
また各プレイヤーが操るキャラクターには特殊能力があります。例えばお土産を安く買えるなど。
いろいろなキャラクターを使いたくなりますね。
東海道も複数の拡張が発売されています。
また、デラックス版はキャラクターのフィギュアが豪華で、ゲームの世界観に入り込めますね。
原題:Tokaido | 作者:Antoine Bauza | 発売年:2012年 |
人数:2~5人 | fa-clock-o時間:45分 | fa-user-plus年齢:8歳~ |
花火 / 花火(Hanabi)
まずは「花火」の基礎知識から!
「花火」をボードゲームで味わおう!
「花火(Hanabi)」は、プレイヤーたちは花火師となり、ごちゃごちゃになってしまった打ち上げ予定の花火を順番に打ち上げる協力ゲーム。
花火では、プレイヤーは自分の手札が見えず、他プレイヤーがヒントを出し、七並べの要領で、順番にカードを出していきます。
意思疎通がうまく行ったときは、みんなで一緒に盛り上がれる楽しいゲームです。
簡単で軽めで、以心伝心が楽しいため、家族や友達とのプレイがおすすめ。
「花火」は、カードゲームかつ協力型ゲームでありながら、ドイツ年間ゲーム大賞を受賞しました。
この事実は、世界中のボードゲームを驚かせました。
日本版は、缶に入っているのも個人的には嬉しい。
原題:Hanabi | 作者:Antoine Bauza | 発売年:2011年 |
人数:2~5人 | fa-clock-o時間:30分 | fa-user-plus年齢:8歳~ |
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「ドイツ年間ゲーム大賞」は、ボードゲーム界で最も権威のある賞の一つです。受賞したゲームは、面白さはもちろん、ゲームシステムなどが高く評価されています。どんなゲームが受賞しているのかチェックしてみましょう!
富士山 / 富士 -脱出-(Fuji)
まずは「富士山」の基礎知識から!
富士山は、静岡県と山梨県の間にそびえる活火山で、日本で一番標高の高い山です。
その標高は3776mであり、日本2位の北岳(3193m)よりも500m以上もの差をつけての1位となっています。
富士山の美しさを説明する特徴の一つは、左右対称の円錐型にあるでしょう。
これは、同じ火口から、複数回の噴火が起こったことでできる「成層火山」であるためです。
地上から見る富士山も美しいですが、富士山から見る景色が素晴らしいのは言うまでもありません。
日本で一番高い場所からの長めは、まさに絶景なのでしょう。
また、富士山は古来から、神が宿る山と神聖視されていました。
特に、富士山を神体山として祀る富士山本宮浅間大社は、富士信仰の中心となっています。
2013年には、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として、ついに世界文化遺産に登録されました。
日本では17件目の世界遺産となっています。いつまでも美しい富士山を保ちたいですね。
「富士山」をボードゲームで味わおう!
「富士 -脱出-(Fuji)」は、参加プレイヤーが富士山の調査隊となり、噴火する富士山からの脱出を目指す協力ゲーム。
各プレイヤーは、それぞれが目隠しの向こう側でダイスを振り、移動したいマスを宣言します。
両隣のプレイヤーよりも大きければ、移動できますが、具体的な出目に関しては、口に出してはいけません。
我先に、と逃げようとすると足を引っ張り合ってしまうのが難しいところ。
コンポーネントは、アーティスティックな感じです。
ダイスの目隠しに、ターンの流れが書かれているのでわかりやすいですね。
本ゲームのデザインは、「ガンシュンクレバー」や「ザ・マインド」で有名なヴォルフガング・ウォルーシュ。
原題:Fuji | 作者:Wolfgang Warsch | 発売年:2018年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:30~60分 | fa-user-plus年齢:10歳~ |
侍 / サムライ・ボードゲーム(Samurai)
まずは「侍」の基礎知識から!
侍とは、「さぶらう」から転じた言葉で、主君のそばに仕える者のこと。つまりは「お役人さん」を指しています。
似た言葉に「武士」があります。こちらは、武を以て生きていますが、必ずしも偉い人に仕えているとは限りません。
現代では、侍は武士とほぼ同じ意味で使われるケースが多いですが、このように違いがあります。
侍が登場したのは平安時代です。そこから、鎌倉時代、室町時代を経て、少しずつ定義が変わっていきました。
戦国時代では、いくさで戦う者の事を侍と呼ぶようになりました。
ところで、「サムライ」が海外で人気なのは、黒澤明監督の「七人の侍」の影響や、
「武士道」という海外ではあまり見られない精神が外国人の心をつかんでいるようです。
「侍」をボードゲームで味わおう!
和風テイストのアートワークが妙にそそるゲームです。
盤面の日本地図に突っ込みどころがあるのもご愛嬌。
原題:Samurai | 作者:Reiner Knizia | 発売年:1998年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:45分 | fa-user-plus年齢:12歳~ |
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忍者 / 忍者刀 (Ninjato)
まずは「忍者」の基礎知識から!
忍者とは、主に室町時代~江戸時代頃、身を忍んで、諜報活動や特殊な術を用いて戦に参加していた人やその集団のことです。
平たく言うならば、昔のスパイですね。
忍者が用いる忍術には様々なものがありますが、「分身の術」、「変わり身の術」、「隠れ身の術」、「土遁の術」などが有名です。
これらの術は、敵から逃げたり隠れる術が中心なことからも、忍者は「スパイ」に近いことがわかりますね。
ちなみに、忍者で有名な地域といえば、伊賀(三重県伊賀市)と甲賀(滋賀県甲賀市)です。
「伊賀の忍者」と「甲賀の忍者」というと、ライバル関係のイメージがありますが、実際は友好的な関係だったようですよ。
「忍者」をボードゲームで味わおう!
「忍者刀 (Ninjato)」は、プレイヤーが忍者となり、宝物を盗んで勝利点を競うワーカープレイスメント系のゲームです。
舞台は、12世紀の日本。源氏と平家の二大派閥が争っていた時代です。
忍者刀では、三人の忍者を操り、アクションを行っていきます。
そして、ワーカーコマは、この大きな手裏剣。このゲームのトレードマークとなっています。
忍者が暗躍した12世紀当時の雰囲気を存分に味わえるアートワークも魅力的なゲームです。
原題:Ninjato | 作者:Dan Schnake, Adam West | 発売年:2011年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:60分 | fa-user-plus年齢:12歳~ |
能登半島(石川県)/ ごいた(Goita)
まずは「能登半島」の基礎知識から!
能登半島は、日本海側で、最も突出した面積の広い半島であり、その特徴的な地形から魅力あふれる地域です。
海岸線側は、断崖や岬など、様々な風景が楽しめる美しい景勝地として知られています。
一方、半島内部は丘陵地帯が多いのが特徴で、白米千枚田(輪島市)が非常に有名です。
「能登」をボードゲームで味わおう!
ごいたは「し」「香」「馬」「金」「銀」「飛」「角」「王」の8種類のコマを用いて行います。
2人ペアのどちらか1人が、持っている8枚の駒を全て出せたら勝ちとなります。
ごいたは、2008年に能登町の無形文化財に登録されて以降、インターネットなどを通じて、日本全国に広まっていきました。
現在では、プレイ人口が1万人を超え、日本各地に保存会があるほどです。
宇出津港いやさか広場に、ごいたの駒を模したモニュメントが設置され、町としてもPRしています。
原題:ごいた | 作者:布浦清右エ門 ※諸説あります | 発売年:- |
人数:4人 | fa-clock-o時間:30分 | fa-user-plus年齢:10歳~ |
ボードゲームで日本文化や歴史を学ぼう!
今回は、日本の文化や歴史に関する基礎知識をおさらいした上で、関連するボードゲームを紹介しました。
これまで、意外と知らなかった「日本の文化や歴史」を知ることができたでしょうか?
ボードゲームで遊びながら、日本についても理解を深まるといいですね!
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