2019年の日本ボードゲーム大賞に入選したボードゲームをまとめて紹介します!
日本ボードゲーム大賞は、委員会の選考による「ゆうもあ賞」と一般投票による「投票部門」がありますが、2019年はどちらもラマ(L.a.m.a.)がダブル受賞となりました。
この記事では、大賞受賞作のラマ(L.a.m.a.)はもちろん、ノミネート作品 2作と、投票部門の入賞作 10作品を一挙に紹介します。
そもそも日本ボードゲーム大賞とは!?
日本ボードゲーム大賞は、「ボードゲームを文化として広め、一般家庭や友達仲間に浸透させ、購入などのわかりやすい指針」とすることを目的に、2002年から始まりました。
始まった当初は、ユーザーによる一般投票のみでしたが、2008年から、選考委員会によって選ばれるゆうもあ賞が新設されました。
現在は、ゆうもあ賞と投票部門の2部門制となっています。なお、ゆうもあ賞と、投票部門は以下のように選考されています。
ゆうもあ賞
■誰が選ぶの?
『ゆうもあ』のスタッフで構成される選考委員会が選定。
■対象となるゲームは?
10月~9月までの1年間に国内発売された入門向け・子ども向けゲーム。
■選考基準は?
ゲームの面白さに加え、『ゆうもあ』が実施するイベントで遊ばれているか、国内流通が確保されているか、ルールのわかりやすさなど。
■選考手順は?
選考対象ゲームのリストアップ→1次選考(優良なゲームの洗い出し)→2次選考(基準に合致するゲームの選抜)→ノミネートリスト作成→大賞決定。
投票部門
■誰が選ぶの?
『ゆうもあ』が実施するイベント、ショップ、サークルなどを通じて一般の方々からの投票により決定。
■対象となるゲームは?
10月~9月までの1年間に国内発売されたゲーム。
■選考基準は?
各人の投票を点数化(1位:5点、2位:4点、3位:3点、4位:2点、5位:1点)して、すべてを合計。
では、順番に各部門の大賞、ノミネート作品を見ていきましょう。
ゆうもあ賞 (選考部門)
ラマ(L.a.m.a.)は、1~6の数字とラマのカードを早く場に出し切ることを目指すカードゲームです。
ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされている他、アラカルト・カードゲーム賞でも2位にランクインするなど高く評価されています。
各プレイヤーは、手番で、場に出ている数と同じか、そのひとつ上の数のカードを1枚場に出していきます。
プレイヤーのうち誰かが、すべてのカードを出し終えたとき、自分の手札に残っている数字の合計がマイナス点となります。
このゲームでは、何度か繰り返して行い、最終的にマイナス点が少ないプレイヤーが勝利するのですが、ポイントは、必ずしも全カードを出しきらなくてもよく、ラウンドの途中で降りてもよいという点にあります。
出し切ることを目指すのか、マイナスを最小化すべく、見切りをつけて降りるのか、単純でありながら悩ましいゲームです。
空手トマト(KARATE TOMATE)
空手トマト(KARATE TOMATE)は、プレイヤーが野菜となって空手大会に出場し、トロフィーを多く獲得することを目指すカードゲームです。
手札に配られるのは、色がついた5種類1~5のカード5枚とトマトカード。
複数ある色の中から特定の色を出していき、その色の中で最も大きな数字を出したプレイヤーがそのラウンドの勝者です。トマトカードは、出した瞬間争いから脱落し、手札を補充します。
各ラウンドで勝利してトロフィーを集め、最初に12個集めることを目指します。ただし、ナイフもある程度持っていないと勝利できないので要注意。
原題:KARATE TOMATE | 作者:Reiner Knizia | 発売年:2019年 |
人数:3~10人 | fa-clock-o時間:20分 | fa-user-plus年齢:8歳~ |
スライドクエスト(Slide Quest)
原題:Slide Quest | 作者:Nicolas Bourgoin, Jean-François Rochas | 発売年:2019年 |
人数:1~4人 | fa-clock-o時間:15~45分 | fa-user-plus年齢:7歳~ |
投票部門
ラマ(L.a.m.a.)
ラマ(L.a.m.a.)は、1~6の数字とラマのカードを早く場に出し切ることを目指すカードゲームです。
見事、ゆうもあ賞と投票部門のダブル受賞を達成しました。
詳細は、前述のゆうもあ賞のところで詳しく紹介していますので、こちらでチェックしましょう。(クリックするとラマの箇所にジャンプします)
原題:L.a.m.a. | 作者:Reiner Knizia | 発売年:2019年 |
人数:2~6人 | fa-clock-o時間:20分 | fa-user-plus年齢:8歳~ |
レス・アルカナ(Res Arcana)
クランク!(CLANK!: A DECK-BUILDING ADVENTURE)
原題:CLANK!: A DECK-BUILDING ADVENTURE | 作者:Paul Dennen | 発売年:2016年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:30~60分 | fa-user-plus年齢:13歳~ |
もっと知りたい!
ゲスクラブ(Guess Club)
原題:Guess Club | 作者:Sky Huang | 発売年:2017年 |
人数:3~8人 | fa-clock-o時間:20~30分 | fa-user-plus年齢:10歳~ |
ボブジテン(Bob Jiten)
原題:Newton | 作者:Simone Luciani, Nestore Mangone | 発売年:2018年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:60~100分 | fa-user-plus年齢:12歳~ |
おろかな牛(Blöde Kuh)
原題:Blöde Kuh | 作者:Florian Racky | 発売年:2018年 |
人数:3~6人 | fa-clock-o時間:15~25分 | fa-user-plus年齢:8歳~ |
適当なカンケイ(Qui Paire Gagne)
原題:Qui Paire Gagne / Pluckin' Pairs | 作者:Stephen Glenn | 発売年:2012年 |
人数:3~8人 | fa-clock-o時間:50分 | fa-user-plus年齢:12歳~ |
なつめも(Natsumemo)
原題:なつめも | 作者:宮野 華也(Kaya Miyano) | 発売年:2019年 |
人数:3~6人 | fa-clock-o時間:30~45分 | fa-user-plus年齢:8歳~ |
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日本ボードゲーム大賞まとめ
今回は2019年の日本ボードゲーム大賞の入賞作品をご紹介しました。
日本ボードゲーム大賞は委員会の選考によるゆうもあ賞と一般投票による投票部門がありますが、2019年はどちらもラマ(L.a.m.a.)がダブル受賞となりました。
ゆうもあ賞にノミネートした空手トマトやスライドクエストなど、ドイツ年間ゲーム大賞とは少し違った顔ぶれとなり、新鮮味があったのではないでしょうか?
2020年の日本ボードゲーム大賞にも期待が高まりますね。
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