ゲームマーケット大賞とは、日本で行われているアナログゲームの祭典「ゲームマーケット」において面白い作品に送られる賞のことです。
ゲームマーケットで販売されたゲームの中から、この1年間の中で一番面白かったゲームに贈られます。
ゲームマーケット大賞は2015年から始まり、2019年までこれまで全5回行われています。
2020年からは新たな形で再始動することが決定しており、日本のボードゲーム市場はますます盛り上がりを見せることでしょう!
この記事では、これまでの全5回のゲームマーケット大賞受賞作を紹介します。
そもそもゲームマーケットって何!?
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ゲームマーケットは、“電源を使用しない”アナログゲームのイベントです。
出展者が製作した、さまざまなジャンルのボードゲームやカードゲーム、テーブルトークRPG、シミュレーションゲームなどが販売されており、 また、ゲームに関わる解説書やコマ、サイコロといったグッズも豊富に扱われています。
体験卓があるブースでは、そうしたゲームを実際に遊ぶことができるほか、小さいお子さんが遊べるコーナーがあったり、謎解きゲームが遊べたりと、 老若男女どなたでも、1日中アナログゲームを楽しんでいただけます。
「ゲームマーケット」とは、日本で行われているアナログゲームの祭典イベントです。
2000年から東京で始まり、2012年から大阪でも開催されるようになりました。
2019年現在は、東京で年2回(春/秋)、大阪で年1回のペース開催されています。
※2020年は新型コロナウィルスの感染拡大防止の為、ゲームマーケット大阪、は中止となってしまいました。
※残念ながら3月24日に2020年春の開催も中止が決定しました。
ゲームマーケット大賞とは!?
ゲームマーケット大賞は、ゲームマーケットがアナログゲーム・シーンに対して、さらなる盛り上がりに貢献すべく、2015年から創設した賞です。
前年のゲームマーケット秋、ゲームマーケット大阪、ゲームマーケット春のいずれかで販売された商品を選考対象として、この1年間の中で一番面白かったゲームに大賞を贈られます。
さらに2017年からは、ゲームマーケット大賞に加え、エキスパート大賞とキッズ大賞が加わりました。
審査員は、公正な審査のために、特定の団体に属さない以下の4名によって行われています。いずれの方々もボードゲーム界におけるビッグネームですね。
審査員
- 草場純さん:ゲーム研究家であり、ゲームマーケットの創設者。
- 秋山真琴さん:ボードゲームイベントである『ミスボド』の主催者。
- 小野卓也さん:ボードゲームジャーナリスト。ボードゲームワールドの著者としても知られる。
- ふうかさん:超有名ボードゲームブログ『ふうかのボードゲーム日記』の管理人。
ちなみに、ゲームマーケット大賞は2019年を最後に、現在の形での賞は終了になることが決定しています。
これだけ聞くと、残念に思われるかもしれませんが、その代わりに新たに、「ゲームマーケットセレクション」と「アークライト・ゲーム賞」という2つの賞が新設されます。
- 「ゲームマーケットセレクション」:ゲームマーケット来場者による投票で選ばれる賞
- 「アークライト・ゲーム賞」:ゲームマーケットの主催であるアークライト社が製品化を保証する賞
■「ゲームマーケット・セレクション」の概要
「ゲームマーケット・セレクション」(以下、GMS)は、ゲームマーケット来場者の投票によって選ばれる賞です。
来場者は、入場パスに記されたナンバーを専用投票サイトに記入することで、自分の気に入ったゲーム1つに1票を投じることができます。
「前年のGM秋」「対象年のGM大阪」「対象年のGM春」の3回分をまとめ、対象年のGM秋のカタログにて結果を発表し、GM秋会場にて表彰を行います。
投票はそれぞれの開催ごとに、1人1回ずつ行うことができます(それそれに来場することが条件となります)。http://gamemarket.jp/notice/gms/
これは、近年、発売されるゲーム数が増加しており、4名の審査員だけでは選びきれないほどボードゲーム市場が活発化しているためであり、非常に喜ばしいことです。
歴代ゲームマーケット大賞受賞作
それでは、いよいよ歴代の大賞受賞作をご紹介します。
【2019年大賞】FOGSITE
FOGSITE(フォグサイト)は、古代遺跡を舞台に、推理と冒険を楽しむボードゲームです。
プレイヤーたちは、はぐれた仲間を探す調査隊と、それを狙うガーディアンに分かれ、迷路探索を探索します。
調査隊は複数人に対し、ガーディアンは一人の非対称のチーム戦となります。
調査隊は、メンバーと合流し、無事に脱出すること、ガーディアンは、調査隊を惑わす迷路を作り、時間切れに持ち込むことを目指します。
それぞれの立場で別の面白さが体感できるため、何度も遊びたくなるゲームです。
【ユーザー参加型:脱出ゲーム #FOGSITE 】
👤<2人の調査隊が「濃霧で満ちた古代遺跡」で離れ離れになってしまいました。現在地も内部構造も分からない状態で4×4の迷路をマッピングしながら手探りで進み、制限時間内に合流して下さい。
Twitterのアンケート機能を使います。
それでは、スタート!👇 pic.twitter.com/en0CoYiy6z— SoLunerG🏆Fᴏɢsɪᴛᴇ (@SoLunerG) March 13, 2020
🔮通販サイトJELLY⛏にて「FOGSITE / フォグサイト」が販売中です!ガーディアンと調査隊に分かれてそれぞれの勝利条件を狙う非対称型の推理系ボードゲームです!https://t.co/BlHZzchPSz pic.twitter.com/aDXoHyiuX7
— ボードゲーム通販JELLY (@jellywebstore) March 13, 2020
FOGSITE 4人。
地形に当たりがついた時のパズル的閃き がまず気持ちいい。
だが、順調に進んでいるように思える時こそ気をつけねばならない。 ダンジョンを作るのもまた、人間なのだから…つまり、まんまと騙されてくやしー!
ということ。 惜しかったんですよ! pic.twitter.com/5XEcllXNqv— tama (@ez_tama) March 20, 2020
原題:FOGSITE | 作者:Meichi Sola | 発売年:2019年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:30分~ | fa-user-plus年齢:10歳~ |
また、エキスパート賞とキッズ賞は、以下のゲームが受賞しました。
賞 | 受賞作品 | 出展者 | |
エキスパート賞 | 横濱紳商伝デュエル | OKAZU brand | |
キッズ賞 | ポラリッチ | NANAWARI |
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2019年のゲームマーケット大賞を振り返ります。受賞作、優秀作品、2次審査通過作品をまとめてご紹介します。
【2018年大賞】天下鳴動
こないだ『天下鳴動』
やっとできたマン🗾
ダイス振り分けの陣取り。
ルールに無駄がなく極めてシンプルで割とさっくり終わる。
これは流石のゲムマ大賞…!
システムの良さでねじ伏せてくる感じ(笑)
記憶を抹消したい程負けたけど良いゲームだと思う🙃 pic.twitter.com/BmBWtBAVlZ— 田邉安彦 (@nyapolon) March 20, 2020
『天下鳴動』アンボックス。簡単なルール、短いプレイ時間で、読み合いや戦略が十二分に楽しめる配置陣取りゲーム。地理、日本の古城に詳しいとより楽しい。 #天下鳴動 pic.twitter.com/GHdkWpt44l
— 妖怪帽子 (@funtail_the_cat) March 12, 2020
【天下鳴動】これは文句なしの傑作。3ダイス振って組み合わせで駒配置。全ての駒が置かれたら順番にエリアの決算をする。勝負のついたエリアの波紋が後のエリアに影響を与えるのでそれを計算した配置を考えるのが落ちゲーの連鎖を組んでる感じで楽しすぎ。 pic.twitter.com/iK4dtrsgGI
— ナハリ (@el_nahari) November 24, 2019
原題:天下鳴動 | 作者:Shinichi Yogi | 発売年:2017年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:30分 | fa-user-plus年齢:10歳~ |
また、エキスパート賞は、以下のゲームが受賞しました。
賞 | 受賞作品 | 出展者 | |
エキスパート賞 | Improvement of the POLIS | Head Quarter Simulation Game Club | |
キッズ賞 | 2018年は該当なし |
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2018年のゲームマーケット大賞を振り返ります。受賞作、優秀作品、2次審査通過作品をまとめてご紹介します。
【2017年大賞】8ビットモックアップ
モグワイさんの「8ビットモックアップ」を試遊!
やることは簡単で手軽に遊べるけど、遊びごたえもある良いゲームでした。
予約する!(*゚∀゚*) pic.twitter.com/rxUxCpHqYY
— 久遠@久遠堂 (@kuondou) May 5, 2017
『8ビットモックアップ』すでに何度か遊びましたが、誰とプレイしても支障ないのは地味にすごいと思う。公正にして明快なルール、それを邪魔せず遊ばせるアート、つい付け足したくなるのをグッと堪えたかのような得点周りのシンプルさが素晴らしい。 pic.twitter.com/AVPzgFuTjG
— Saashi (@saashi_onstudio) May 22, 2017
『8ビットモックアップ』は懐かしファミコンRPGのマップ作成気分が味わえるタイル配置ゲー。カルバ的に親と同じタイルをカルカソンヌ的に矛盾なく配置する。ただし赤文字タイルが引かれたら一個ずつ選ぶ地形コマを配置しないと得点にはならず。海、森、砂漠をうまく閉じれば得点倍!これは楽しい😆 pic.twitter.com/6WyaV1NR1S
— 翔❄@ボドっていいとも! (@shousandesuyo) November 25, 2017
原題:8ビットモックアップ | 作者:さとーふぁみりあ | 発売年:2017年 |
人数:2~4人 | fa-clock-o時間:10~15分 | fa-user-plus年齢:8歳~ |
また、エキスパート賞とキッズ賞は、以下のゲームが受賞しました。
賞 | 受賞作品 | 出展者 | |
エキスパート賞 | エンデの建国者 | イマジンゲームズ | |
キッズ賞 | Kittys | リトルフューチャー |
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2017年のゲームマーケット大賞を振り返ります。受賞作、優秀作品、2次審査通過作品をまとめてご紹介します。
【2016年 大賞】ビンジョー×コウジョー
【新製品】世間の流行りにビンジョーし、目指せ天下の大コウジョー!!
自分の工場を拡大し大工場に育てよう! 抜け目なく便乗できるかが勝利のカギだ!!
「ゲームマーケット大賞2016」受賞作品が豪華コンポーネントで登場! 『ビンジョー×コウジョー』は2月22日発売!https://t.co/WjyHDuHfqP pic.twitter.com/NHFgufJFSf— アークライトゲームズ (@ArclightGames) February 22, 2018
・ビンジョー×コウジョー
製品を作ってお金を稼ぎながら、そのお金を設備投資してオートマ化を図るか、勝利条件となる増資をするか。
拡大再生産。
ロマン枠の20点タイルもあったりして、引き運要素で厳しさを和らげている印象。
全て手作業の製造ラインでロマンタイル達成できたので満足! pic.twitter.com/AZnEQVjYks— ローランド(旧まる) (@marumaru_nontan) November 14, 2016
原題:ビンジョー×コウジョー | 作者:すまいる120円工房 | 発売年:2016年 |
人数:3~4人 | fa-clock-o時間:60~90分 | fa-user-plus年齢:9歳~ |
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2016年のゲームマーケット大賞を振り返ります。受賞作、優秀作品、特別賞、2次審査通過作品をまとめてご紹介します。
【2015年大賞】海底探険
こんにちはへクス・イン・ゲームズです。
今日ご紹介致しますボードゲームは 海底探険 です。
チキンレースなのですが、皆んなで深く潜ってより高いお宝ゲットだぜ!とおもうのですが、足るを知る誰かが帰っちゃいます。
行きは良いい帰りは怖い!
共同の酸素が無くなったら水漬く屍!#へクス紹介 pic.twitter.com/pxcnPsBEZy— ヘクス・イン・ゲームズ (@hexingames) November 23, 2019
高校の同級生と海底探険というボードゲーム https://t.co/9873NRufRc をやってきた。海底に眠る財宝を求めて、酸素タンクを共有しながら潜水し生還を目指すゲーム。なかなか難しく、初見プレイではみんな海の藻屑となっていった…… pic.twitter.com/AYHgWRGkgB
— remmaya@春は未定 (@remmaya) August 14, 2018
ボードゲーム「海底探険」の販売数が全世界で20万部を突破。日本国内版は6.9万部 https://t.co/jb65KU1jZG via @4GamerNews 大好き。特に、皆が一攫千金を狙って奥まで進んだ時に、ひとりだけ浮上して潜水艦前でタップを踊るのが最高。
— 今治ボードゲーム会 (@imboge1) February 11, 2020
原題:海底探険 | 作者:佐々木隼・佐々木五郎 | 発売年:2014年 |
人数:2~6人 | fa-clock-o時間:30分 | fa-user-plus年齢:8歳~ |
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2015年のゲームマーケット大賞を振り返ります。受賞作、優秀作品、特別賞、2次審査通過作品をまとめてご紹介します。
ゲームマーケット大賞から目が離せない!
今回の記事では、2015年から2019年まで過去全5回のゲームマーケット大賞受賞作を紹介しました。
残念ながら、現在の形でのゲームマーケット大賞は2019年で終わってしまいましたが、2020年からは、「ゲームマーケットセレクション」と「アークライト・ゲーム賞」という新しい形で再始動します。
どんどん発展するボードゲーム市場から、今後も目が離せませんね!
この記事で紹介しているゲーム
2019年 大賞 :FOGSITE
2019年 エキスパート賞 :横濱紳商伝デュエル
2019年 キッズ賞 :ポラリッチ
2018年 大賞 :天下鳴動
2018年 エキスパート賞 :Improvement of the POLIS
2017年 大賞 :8ビットモックアップ
2017年 エキスパート賞 :エンデの建国者
2017年 キッズ賞 :Kittys
2016年 大賞 :ビンジョー×コウジョー
2015年 大賞 :海底探険
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